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夫の料理がウマすぎる〜労いの油淋鶏〜
とある休日。
この日は朝から夫が不在で2歳と0歳の娘たちを1人で見ないといけなかった。
平日であれば長女は保育園に行くので、家でお世話をするのは次女だけでよく、体力的にもかなり温存できる。
が、イヤイヤ盛りの長女+まだ7ヶ月で不機嫌になると泣き続ける次女を見ないといけない休日、それもワンオペともなると、かなり疲労困憊だ。
おままごとの大好きな長女は何やら朝早くからおもちゃ箱をごそごそして、私のためにスープを作ってくれたらしい。
『ありがとう、いただきま〜す!』
笑顔で食べるフリをすると、
『ダメ〜!このスプーンを使って、こっちに来て、ここに座って食べるの〜!』
場所と道具を指定された上で延々と食べ続けなければならなくなった。
しばらくしてソファでひと段落...と思って横になると長女は
『ママ、ダメ〜〜!!!ねちゃだめ〜!!』
『ちょっとだけ、、朝早かったからさ、ちょっとだけごろんさせてよ〜』とお願いしても、
『イヤ〜〜〜!!!!』号泣である。
その間放って置かれた次女も呼応するかのように泣き出す。
『ギィエエエエ〜〜〜』
凄まじい声をあげて泣く次女。
ああ、もう助けて....。
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夕方になり夫が帰ってきた。
もう私のHPはゼロに近い。というかゼロだ。ゼロでも育児は続く。
『おつかれ。ありがとうね。夜ご飯、油淋鶏作ろうと思うんだけど...』
『お願いしますぅぅぅ!!』
泣きつくかのように私は返事をした。
夫の作ってくれた油淋鶏は衣がさくっさく。
中はジューシーで、丁寧に細かく切られたネギの入ったタレがよく絡んでいる。
『おいしい....』
疲れた体に美味しいご飯はよく染みる。
涙が出そうなほど、美味しかった。
私は鶏の唐揚げが大好きだ。
夫はきっと、私が好きだろうと思って疲れている今日に油淋鶏を選んでくれたのだろう。
その優しさも、心に染みる。
美味しいものでお腹が満たされると人はこんなにも心が穏やかになるのか。
ごちそうさま。今日も本当にありがとう。
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料理のレシピは、料理研究家リュウジさんのものです!