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歴史から生き方を学ぶ
私の趣味は大河ドラマを観ることと、お城や宿場町など歴史上の人物のゆかりの地を巡ること。
歴史にあまり関心が持てない人は、学生時代に暗記中心の勉強をして嫌な思いをしたというのが理由のひとつのような気がする。私も学生時代は年号や人物名、出来事を単なる文字の羅列としてしか見ることができず、テストのために淡々と暗記をするだけ。正直全く面白くなかった。
歴史が好きになったとはいえ、今学校のテストを受けても高得点がとれるほど自分の知識に自信はないが、味気ない年号や用語をただ丸暗記していた学生時代とは違い、今は歴史上の人物の人生ひとつひとつを楽しみながら学んでいる。
私が歴史に関心を持ち始めたのは18歳の頃に観た大河ドラマがきっかけ。初めて観たのは「新撰組!」だった。教科書では"新撰組"とひとまとめにされ、起きた事件やその結果だけが記されているが、ドラマを通して知っていくと、ひとりひとり人格があり、考えや価値観があり、それぞれの人生にストーリーがあった。
家族で一番歴史オタクな祖父は「諸説ありやな」が口癖。日々色んな説を調べて、どの説が本当なのかと想像することを楽しんでいる。そんな祖父の歴史の楽しみ方を見て、私もさらに歴史が好きになった。
私も祖父も大河ドラマはかなり色々観ていて、会うたびに「あのシーンはあの説が採用されてたけどどう思う?」と意見交換をしながらお酒を交わすのが恒例。何百年も前に日本に実在していた人物の数少ない情報から、その人の性格や考えを想像し、熱い議論を繰り広げるのがたまらなく楽しい。
歴史上の人物のゆかりの地を巡ったりもする。「ここであの人はどんな暮らしをしていたんだろう?」「どんなことを感じていたんだろう?」と歩きながらタイムスリップしたような気持ちになって想像する。そうやって空想の世界に入り込むと、まるでその人の人生の一部を体験しているかのような気持ちになれる。
学校では事実や結果だけを淡々と学ぶが、歴史を知れば知るほど、その事実に至るまでの経緯や色んな人の考え、価値観、意思、葛藤、苦しみ、怒り、様々な感情を感じ取ることができる。
私の解釈が果たして100%正しいのかはわからないが、歴史を通じて色んな人の経験を学ぶことで、自分では体験することのできない経験や知識を吸収することができる。
私にとって、歴史は単なる暗記ではなく、様々な人のストーリーを知り、人としてどう生きるかを学ぶものなんだと思う。
武藤千春
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