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自分の祖先を辿る旅。


以前、さまざまな国の人たちが遺伝子検査をして、DNAでそれぞれのルーツを辿っている動画を観て、「わたしの祖先はどうなんだろう?」と興味本位で検査をしてみました。

わたしが今回使ったのは、遺伝子検査キット「MYCODE ディスカバリー」。ネットで検査キットを購入し、そこに唾液を入れて検査機関へ送ると、待つこと1ヶ月弱くらい・・・メールで検査結果が届きました。

日本人の多くは10タイプの"ハプログループ"というものに分類されていて、北方を起源に極寒の地を生き抜いたグループや、南方を起源に南の海を縦横無尽に冒険したグループなど、特徴があるのだそうです。


わたしはハプログループM7という遺伝子のグループでした。

ハプログループM7は今は海底に沈んだ「スンダランド」と呼ばれる大陸が起源とされ、現代日本人の15%弱程度を占めるグループ。日本人独特の集団で、日本列島にもっとも古くから居住しているグループと考えられます。数万年前に南方より日本に流入し、その後の縄文人として日本で繁栄したそうです。

全ての人類の祖先は、約20万年前アフリカの地で誕生し、およそ10万年前から、新たな地に進出していったとされています。わたしの祖先は、いつの時代に、どこでどのような生活をしていたのか?ということもこの検査によってわかるのです。


今から10〜20万年前
あなたの祖先はアフリカにいました。

わたしたち人類(=ホモサピエンス)の共通祖先は、約20万年前、この地で生活していました。

今から5〜10万年前
あなたの祖先はインド西部にいました。

アフリカから出た人類の第一集団。沿岸部を東へ東へと進んで行きました。海岸沿いに小さな集落を形成し、魚や貝を捕り、海産物中心の食事をしていたのではないかと考えられています。

今から2.5〜4万年前
あなたの祖先はスンダランドにいました。

スンダランド、初めて耳にした名前ですが、かつて、南ユーラシアから現在の東南アジアのあたりに“スンダランド”と呼ばれる陸地が存在していたといいます。いつしか海面が上昇し、この大陸は海底に姿を消し、幻の陸地となってしまいました。

スンダランドは海底に沈んでしまったので遺跡などもなく、当時の生活を推し量ることは難しいのが現状。おそらくは比較的温暖な気候の中、狩猟採集中心の生活をしていたのではないかと考えられているそうです。

今から2万年前
あなたの祖先は日本にいました。

南の地から日本に流入し、縄文文化という日本固有の文化を構築したとされています。教科書の最初に出てくる、あの縄文人です。日本に最も古くにたどり着いたグループで、最古の日本人といえるグループかもしれません。



わたしの祖先は、こんなふうにアメリカから今の日本まで、道を辿ってきたようです。10万年前、20万年前などと言われても「本当なんだろうか?」と思ってしまう部分も正直ありますが、辿ってきた場所や暮らし、特徴などもわかるので、とても興味深かったです。

今まで知ることのなかった、海に沈んでしまった「スンダランド」という幻の陸地の存在も、これをきっかけに知ることができました。

ちなみに、わたしは祖先のルーツを知ることが目的でしたが、ルーツの他にもがんや生活習慣病などのリスクや体質などもわかります。

身長 やや低い
体重 やや重い
腰のくびれ 目立つ
鼻筋の通り 通っていない
85歳上まで長生きする可能性 高い

などなど、他にもたくさんありました。

体重やや重いとか、鼻筋が通っていないとか、色々気になるのはあったけど、85歳以上まで長生きする可能性は高いらしいので、よかった。

遺伝子検査というと、なかなか受けられないハードルの高いものというイメージを勝手に持っていましたが、こんなに簡単に気軽に体験できるとは、驚きでした。どこまで信憑性があるのかは謎ですが、祖先のルーツを想像できるのは意外と楽しいものです。

祖先のルーツを辿って、今まで知らなかった新しい自分を発見できたような気がします。


武藤千春

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武藤千春 Chiharu Muto
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