福留千晴

地域と食のしごと🌿 Works on Japanese Locals & Fo…

福留千晴

地域と食のしごと🌿 Works on Japanese Locals & Foods🌿

マガジン

  • THEDDO. / スッド

    • 19本

    空き家から地域課題を解決すっど🏡 大隅半島で、空き家解決に取り組む「THEDDO./スッド」です。

  • ローカル見聞録

    "地域と食のしごと"をテーマに日本各地をかけずり回る、福留千晴の「ローカル見聞録」🌿 素晴らしい地域のヒト・モノ・コトを伝えていきます👩‍🌾

最近の記事

新たなローカル性を生む、築101年セルフビルドの宿(埼玉県川島町・中里家)

「空き家×大隅半島×セルフビルド」で活動をしていると、ときたま(というかしばしば)信じられないようなご縁に恵まれることがあります。週末に訪れた埼玉県・川島町の【百年古民家 中里家】も、まさに空き家が運んできてくれたご縁の連続でした。 今年5月のある日。懇意にしている料理家大先生であり、ソウルメイト&ご近所の蓮池陽子さんより、「おもしろい古民家宿があるから、行ってみない〜?」とお誘いいただきました。 「THEDDO./スッド」の活動を初めて早2年、「空き家」「古民家」「リノ

    • 御食国ワンダーランド小浜②漁船編

      さて、小浜での怒涛の分刻みスケジュール記録で再開した「ローカル見聞録」、2日目は今回の滞在メインでもある、定置網漁船への乗船です。 (「御食国ワンダーランド①発酵編」の記事はこちらから) 起きるべきか、寝るべきか 前日も、フランス人インターン生・モルガンの小浜での受け入れ先である、小浜市を代表する若狭塗箸老舗「マツ勘」の皆さんが歓迎会をしてくださり、割と夜遅めの解散だったのですが、私たちには朝03:30に出発する漁船に乗船するという重大ミッションがあります。集合・移動時間

      • 御食国ワンダーランド小浜①発酵編

        食の町、「御食国」小浜 皆さま大変ご無沙汰しております。 突然ですが、「御食国」←この漢字が読めますか? 正解は、"みけつくに"なのですが、なかなか読めませんよね。安心してください、私も少し前まで全く読めませんでした。 そして、実は日本には「御食国」と呼ばれている場所が3箇所あります。 ・福井県小浜市 ・兵庫県淡路島 ・三重県伊勢市 それらがどういう場所かというと、かつて宮廷や皇室へ豊かな食材を献上してきた場所。もちろん宮廷へ献上されるのですから、品質は国内でもトップク

        • 自然に還りゆく

          こんにちは。スッドの天野です!(福留代筆) 自分はいま、数年住んでいたスッドの拠点・大隅半島を離れ、薩摩半島の鹿児島市に家族と住んでいます。主な仕事が農業と福祉の連携を目指す「ノウフク連携」を推進し広める活動のため、薩摩半島と大隅半島を行ったり来たりしながら暮らしています。現在、大隅半島の拠点がないため、かつての近所のじいちゃんちや、NPO法人たがやすの仲間の家に滞在しながら過ごしたり。今年の4月からこの2拠点生活を実現するため、車中泊できる車も新調して移動しながら暮らして

        新たなローカル性を生む、築101年セルフビルドの宿(埼玉県川島町・中里家)

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          空き家改修は、ロックだ!(兵庫県淡路島)

          先日ご縁あって、現在受け入れているフランスからのインターン生・モルガンが淡路島で2週間お世話になることになり、一緒に淡路島まで送り届けてきました。 淡路島は、前職の愛する後輩・北祥子が夫婦で3年前に移住した島で、かつ私自身が地域の仕事をはじめる時、(勝手に)バイブルにしていた「淡路島はたらくカタチ研究島」の富田祐介さん(株式会社shimatoworks)や、素敵なアニキ・アネゴたちがうごめいている(!?)場所。ようやく念願叶って、訪れることができました。 淡路島ならではの

          空き家改修は、ロックだ!(兵庫県淡路島)

          空き家と私の間に

          少し時間が空いてしまいましたが、THEDDO./スッドでは今年度の活動に向けて、昨年に引き続き山村テラスの岩下さんにもアドバイスをいただきながら、私たちが「すべきこと・やりたいこと・やれそうなこと」を、整理しながら時間をかけて進めているところです。その中でも、すべきことは本当に、目も眩むほどたくさんあります。笑 本家末裔のひとり娘として築120年の古民家を遠隔継承。ゼロどころではなく、マイナスもマイナスの状態の空き家からのスタート。 自分が日常的に住む家であれば、コストも

          空き家と私の間に

          ちいさな家の旅

          小さい頃、「ちいさいおうち」という絵本が大好きだった。 長い間、家族とまちの歴史を見守ってきた小さな家が、都市化・経済化の波にもまれながらも、最後はまた新しい新天地へ引っ越すというお話。激しい変化に翻弄されるおうちは、そのまま荒波を生きる人たちの感情でもある。いまでもまた新しく買って、息子と読んでいる絵本です。 家は通常、土地に留まり旅をしない。 でも土地や家族の歴史や風景を見守り、そこにあり続けることで、旅をし続けてきたのかもしれない。 今回THEDDO.の事業を通して

          ちいさな家の旅

          地域の空き家はどのぐらいある?

          今回、実際の空き家の片付けや利活用を考える起点に、その周辺には空き家がどのぐらいあるのだろうか?と、THEDDO.では周辺の調査も行いました。 まずはざっくり空き家の周辺100軒程度を、目視確認と地域の方々へ聞き込み調査を実施。実は自分の慣れ親しんだ地域こそ、普段付き合いのある方々以外のことは知らなかったり、どのぐらい空き家があるかは把握していなかったと気付かされました。 結果はなんと、周辺の家の約半数近くがすでに空き家という状況。 そして現在住んでいる方々は皆さん元気だ

          地域の空き家はどのぐらいある?

          THEDDO./スッド、はじまりに寄せて

          はじまりに1. 長い冬 2024年、大変な年明けになってしまい、被災された方々へ哀悼の意を表するとともに、1日も早い回復を願っております。 2022年末に父が亡くなり、120年続いた私の鹿児島の実家が空き家になってしまいました。(そのあと整理していて、なんと1500年代からご先祖がこの地に住んでいたことがわかった!) 私は現在東京に住んでいて、その家は自分が生まれてもいない、育ってもいない古い家。けれど夏休みごとに帰省しては幼心に自然と農とのつながりや、いまの自分の生

          THEDDO./スッド、はじまりに寄せて