たておきちはる

東北の田舎でまったり自己表現し続ける人。 フリーランス/ライター/脚本家/デザイナー 他 ここには短編小説・ショートショート・エッセイ・短歌・絵本原作などを掲載しています。

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お仕事や応募の記録など

※2024/11/20 更新しました。 執筆 2024/1/25 第20回坊っちゃん文学賞 佳作「純愛の繭」 取材・撮影・記事作成 2024/1/27 ココカラオオツチ「ちおこ旅1日目 レポート」 2024/1/28 ココカラオオツチ「ちおこ旅2日目 レポートNo.1」 2024/1/28 ココカラオオツチ「ちおこ旅2日目 レポートNo.2」 2024/1/29 ココカラオオツチ「ちおこ旅3日目 レポート」 2024/4/18 いわてウエディング協議会 サイト内テキス

    • 短編小説 煎餅と角形2号

      「monogatary.com」に初投稿してみました。 合わせて「モノコン2024 GOAT×monogatarycom文学賞 手紙の味」にもエントリー。 約4000字。サイトの自動表記によれば「所要時間10分」だそうです。 投稿画面はなんだか色々機能?があって、世の中の進歩を感じました。

      • ショートショート 淡きうつろ/泡を葺く

        「ショートショートガーデン(SSG)」に2本、初投稿してみました。 合わせて「クラフトビールコンテスト②」テーマ:泡…にもエントリー。 SSGは400字ショートショートの投稿サイトで、ユーザー登録をしなくても読む事ができます。 あなたの3分、わたしにください…

        • 動画内サポートキャラをデザインしました【PC-FREEDOMさん】

          妖怪好きで面倒見が良いコダシマさんのお人柄から「動画内で絡んだら面白そうな子たち」が生まれました。 初回ラフでは、PC…プログラミング…ガジェット…と、チャンネルのジャンルに合わせた、近未来的なタッチやドット絵系からスタート。コダシマさんの「今までとは違う層にも興味を持ってもらえたら…」との思いから、ゆるさや温かみある方向にシフトしました。 3キャラとも、喜怒哀楽+αの表情差分もお渡し済み。 これ…自画自賛ですが…めちゃくちゃかわいいです。 動画内でお披露目されるのを私も

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        お仕事や応募の記録など

          短編小説 5月の空を泳ぐヤツ。

          「今度のゴールデンウィーク、先輩はご家族とどこか行くんですか?」 昼休みも終わりに近づく頃。喫煙所で偶然居合わせた笹本は、挨拶もそこそこに、人懐こく切り出してきた。 「ちょっと遠出して、○○川沿いでも歩こうかって嫁と話してる。毎年、たくさん鯉のぼりを泳がせてるから、息子が喜ぶかなって」 「おお、いいですね。息子さんいくつになったんですか?」 「もう三歳だよ」 「じゃあ、まさに…だ」 「まさに?」 「三つ子の魂百までって言うじゃないですか。今が一番、一生の思い出になる確率が高い

          短編小説 5月の空を泳ぐヤツ。

          絵本原作 お日さまのタオルケット

          コタくんは、夜、眠れません。 コタくんは、夜が大嫌いです。 お昼寝は平気なのに、夜は暗くて、怖くて。目を閉じてしまったら、おばけや妖怪がいたずらをしにやってくるかもしれない。お布団にすっぽり包まって、がたがた震えていたら、いつの間にか朝になっているのですが…。 夕焼けの空をみると、コタくんは楽しい気持ちでいられません。だって、もうすぐ夜がやってくるからです。暗くて、怖くて、眠れない夜が。 今日から、幼稚園は夏休み。夏休みの真ん中には、お泊り会があります。なんと、教室に子ど

          絵本原作 お日さまのタオルケット

          短編小説 雷鳴と本棚

          「ピ」 その一音で労働に駆り出されるのだから、確かにたまったもんじゃない。 エアコンの唸り声じみた起動音は、心なしかいつもより苦しそうにも、不服そうにも思えた。すまんな。君も暑かろう。 梅雨明けも間近と、天気予報がこぞって告げたその朝。カンカン照りの太陽は、ド田舎の片隅にあるアパートの一室さえも見逃してはくれないようで、気温はぐんぐん上がっていた。ルーティンで動く体の恐ろしいところは、いつものコーヒーをアイスに変える…という機転が働かないところにある。熱く苦い湯気と、胃の底か

          短編小説 雷鳴と本棚

          個展開催のお知らせ2024/5/3~12

          ご無沙汰をしております、たておきです。 note更新も、短歌まとめも、ご無沙汰していてすみません。 書きためている色々のうち、いくつかは個展に連れていきます。 はい、そうです。個展をやります。恐れ多くも。怖ろしくとも。 ▼詳しくはこちらのサイトをご覧ください。 今の私の技術と、情熱と、予算と、何より時間と体力と。 限られた中でできる、全てを。 今の私だからできる、今の私にしかできない、何かを。 無謀な挑戦でも、拙くても、やり遂げる目途はついたので。 幕を開ける覚悟だけは、

          個展開催のお知らせ2024/5/3~12

          短歌連作「専門学校生Aとコンビニ店員Bの贖罪」

          「純愛の繭」をきっかけに取り戻しつつあるこの作風について、おまけ的に少し書いています。お時間ある方は、ぜひ最後まで読んでもらえたらうれしいです。 短歌連作「専門学校生Aとコンビニ店員Bの贖罪」 嘘だ嘘だ傷つけられればられるほど優しくなれる?じゃあ試そうよ 傷つけて優しくなったとかじゃない錆びたナイフのおかげで僕は 傷口に砂糖と塩とアルコールきっと料理なら美味しくなれた どうかどうかいっそう優しくソテーして君の犬歯が要らないくらいに やめてくれ赤く焼けてる靴を履き綺

          短歌連作「専門学校生Aとコンビニ店員Bの贖罪」

          短歌 2024.1

          2月も半分を過ぎてしまいました。 漠然と慌ただしく、時間が空いても何もできずに過ごしてしまった感。 「やっほー、先月ぶり?」 既視感と共に突然やってきたソイツは、得体の知れない倦怠感。 作り笑顔で会話しながら、焦燥感。悪寒。嫌悪感。 ソイツのこと、PMSと言ってしまえばそれまで。 でも”ていの良い言い訳”なんて言われてしまえば、それもまたそれまで。 それでも、1月のやり残しがなんだか妙に気持ち悪くって。 そう思えるってことは、私はまだ、私を取り戻すつもりがあるんだな。 な

          「第20回坊っちゃん文学賞」佳作 純愛の繭

          応募した2作品のうち「純愛の繭」が佳作を頂きました。以下、松山市の公式サイトに全文が掲載されましたので、もしよければ読んでみてください。 坊っちゃん文学賞 松山市公式ホームページ PCサイト (city.matsuyama.ehime.jp) 先日1月25日に授賞式に出席してきました。 愛媛県への初上陸、1人で飛行機に乗るのも何気に初めてで…強風と雪の影響で欠航の危機もありましたが、なんとか無事に往復でき、また一歩成長できたような心地です。 そして何より、 審査員の皆さ

          「第20回坊っちゃん文学賞」佳作 純愛の繭

          エッセイ 本は現れる。

          「本との出会いは一期一会」と、どこで誰から聞いたのかはもう思い出せない。 それでも、書店に足を踏み入れるたび、この言葉がどこからともなく湧き出てくる。本棚の間を縫うように歩く私に、チョロチョロと付いてきては、時折足に絡みつくのだ。そうなるともはや、何気なく手に取った一冊であっても、再び棚へ戻すことなど叶わない。どんなに財布の中身が心もとなくても。だって、もう二度と会えないかもしれないから。題名や作者名さえ、忘却の彼方へ消え去ってしまうかもしれないから。本が好き、本屋さんが好き

          エッセイ 本は現れる。

          短歌 2023.12

          元旦に発生した能登半島の地震・津波で被災された皆様にお見舞い申し上げます。少しでも早く、穏やかな日常を取り戻せますように。 そして改めて、東日本大震災の折に全国から頂いた多大なるご支援とご縁に深く感謝し「私にできる事」を見つめなおしていきたいです。 どうする事もできなかった、あの時の私とは違うから。 12月の短歌のまとめです。少しでも癒しになれば幸いです。 受験近し鼻風邪の君こそ未来ポケットティッシュはどこまでも白 家中に2人の日々を打ち付けて恋文のような祖父の釘跡

          短編小説 ケーキのサンタは死んだ。

          「お母さん、サンタが居ない」 それは、息子の声だった。 十歳になったばかりの息子の声は、クリスマスケーキの箱を開けた瞬間にはそぐわない低さで、仄暗い現実を纏い、微かな絶望さえ孕んでいた。 クリスマスケーキ。 幸せの象徴たる、白い円柱の輪切り。その響きは、明るく神聖な言葉の粒。 異国の文化だと言うのに、刷り込みにも似た得体の知れないときめきに心踊る人も多いだろう。しかし、脳内に膨らむイメージと現実との差異は、この十数年で事の他大きく深くなった。 言うなれば、クリスマスケーキの

          短編小説 ケーキのサンタは死んだ。

          短歌 2023.11

          もう12月も残り少なくなってきました。 むしろ、今年が終わろうとしています。驚き桃の木。 …さて。 文字たちが集まって「モドキ」をなんとか形作ろうとしている。 そんな始まりの8月から時は巡り、11月のまとめです。 相変わらずの「モドキ」の中で、顔つきが変わってきた「モドキ」も居るように感じています。 有象無象の文字たちは、落ち葉の下でうごめき、ひしめき。 今まさに「短歌」になるため、繭を作り始めた。 そう。なんか、そんな感じ。そうでありたい。 良かったら見ていってください。

          短歌 2023.8~10

          SNSで偶然出会った短歌に、心底驚きました。 教科書や漫画の中でしか知らなかった短歌。 「こんな風に作ってもいいんだ」と感銘を受けました。 自分でも作ってみたいな、と思ったのが8月。 見よう見まねで、短歌っぽいもの、川柳みたいなもの… 文字たちが集まって「モドキ」をなんとか形作ろうとしている。 これはそんな一つの記録です。 無知で稚拙。それでも、あの時の私にしか作れない「モドキ」たち。 良かったら見ていってください。 ※Instagramのストーリーに「短歌日記」として掲載