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DIE WITH ZEROと言うけれど…【介護費用の話】

おはようございます、ちはるです。


▼前回の記事はこちら
副業用のメールアドレスをつくること、副業のお金まわりの準備をしておくことは、副業初期のうちからぜひおススメしたいです。
お金について、どんなことをしていたのかは、また改めて記事にしますね。


さて、今日は普段あまり書かない介護ネタです。


というのもですね、結構人気があって話題になったこの本。

「DIE WITH ZERO」

私は読んでいないんですけど(読んでないのに取り上げるのか、という突っ込みはあると思いますが(笑))、要するに「お金を貯め込むのではなく、自身の人生を豊かにするためにお金を使おうね」「死ぬまでにちゃんと使い切ったほうがいいよ」ということですよね。


確かにその考えは分かります。

実際、多くの高齢者と接してきて、亡くなったときに何千万も資産が残っていた方もいます。

(そして、あまり多く残っていると、仲の良かったはずの子供たちが兄弟で大揉めして険悪になっていたりね…そういう場面も見てきました。)


でも、要介護状態になると、そこそこお金がかかりますよ。


お金が足りなくて、必要な介護サービスを利用できない方もたくさん見ています。

(私はずっと地方でケアマネをしていることもあってか、お金をたくさん残して亡くなる人よりも、お金が足りずに苦労している人のほうを多く見ています。)


仲良くしていただいている、関東にお住まいの外資系ワ―ママ葉月さんも、こんな記事を書かれていました。


介護サービスを利用するとどのくらいかかるのか、現在の相場を書いてみようと思います。


例えば、脳梗塞などで軽い麻痺が残って、介護認定を受けた場合(要介護2くらいを想定)。

※介護認定は要支援1、2、要介護1、2、3、4、5と7段階に分けられていて、要介護5が一番重く、たくさん介護が必要ということです。

■麻痺があって外を歩くときに掴まる歩行器をレンタルする
 →月500円くらい

■介護用の電動ベッドをレンタルする
 →月1,500円くらい

■デイケアを週2回利用して、リハビリを受けたり、入浴を手伝ってもらう
 →月12,000円くらい

■お風呂が週2回じゃ少ないので、週1回は自宅にヘルパーを呼んで入浴介助をしてもらう
 →月2,000円くらい

■買い物へ行くことが難しいので、週1回ヘルパーに買い物の代行をお願いする
 →月1,000円くらい

このくらいだと、月17,000円くらいでしょうか。


ただ、施設に入所するとなると、重介護でも対応できる施設で安価なのは特別養護老人ホーム(いわゆる特養(とくよう)と呼ばれる施設です)になりますが、個室の施設で月18万円くらいかかります。

(2人部屋とか4人部屋だと少し安いですが…私たち世代だと終の棲家が大部屋というのは抵抗がある方も多いのでは?
そもそも大部屋の施設は今少なくなっていて、新たにつくられているのは個室の施設がほとんどです。)

特養は安価な分、当然人気なのでかなりの順番待ち。
地域にもよりますが、何百人も順番待ちしていて、4~5年待つということも珍しくありません。


特養に入れないとなると、有料老人ホームとなりますが、こちらは値段も質もピンキリ。
当然、高ければ高いほうが部屋のグレードや食事もいいです。

地方だと、安くて月10万円そこそこという施設もありますが(そういった「生活保護受給者でも入居可能な施設」というのは一定のニーズがあります)、そのくらいの金額の施設は建物のつくりがあまりよくなくて、プレハブ感があったりします。
食事もちょっと残念な感じ…。
もちろん職員の数も少なかったり、ケアの質もあまり高くないかなというのが正直なところです。

(私はこれまで仕事で100以上の施設を見学していますので、そのへんの感覚は自信あります。)


私の感覚では、月20~25万円くらいのグレードの施設だったら、部屋のつくりや広さ、設備もそれなりで、毎日食べるのも飽きない食事が出るかな、というイメージですね。

ただ、この月20~25万円の施設も、月々の費用の他に入居金が必要だったりします(こちらも金額はピンキリ)。

地方で言うと、入居金が数百万~1,000万円以上、月々50~60万円くらいかかる施設だと、ホテル並みの部屋や食事になりますね。(毎日の食事も、お肉かお魚が選べたり。)


また、ここまで書いてきた金額は、介護保険の本人負担割合が1割の場合。

一定以上の収入(年金や資産収入)がある方は、2割、3割の負担が必要になりますので、(単純に2倍、3倍ではないのですが)前述の金額より必要なお金は多くなります。


そして、これは「地方の場合」ですので、都心はもちろんもっと高くなります。

ちらっと調べてみたのですが、月20~25万円の有料老人ホームが、同じグレードの施設でも都心だとプラス10~20万円くらいかかりそうです。


あと考えないといけないのは、介護に携わる人は今でも足りていないのに、今後はさらに人材不足になるということ。

介護士も、私のようなケアマネも、もっと待遇を改善して、さすがに他の産業の平均年収くらいはもらわないと、誰もなり手がいなくなりますので、そうなるといろいろなサービスを利用するにも20~30年後にはもっと自己負担が必要になると思います。



何を伝えたいかと言うと、「DIE WITH ZERO」の考えは確かにその通りなんですが、老後の介護費用ってそこそこかかるから、それを残しておいた方がいいですよ、ということ。

介護費用が足りなくて、「週1回しかお風呂に入れない」「安価な施設にしか入れなくて毎日美味しくない食事で我慢している」という人を、私は日々たくさん見ています。

医療はどんどん進歩しているから、寿命が伸びているし、介護が必要になってから亡くなるまでの期間も長くなっていますからね。

私も老後にそこそこの施設に入れるように、必要なお金はためていこうと思います。


※分かりやすくざっくりとした相場を書いたので、同業の方が見たらいろいろ突っ込みどころも多いと思いますが…。

※ちなみに、私は裏メニューとして、有料にて介護の相談にものっていますので、ご家族の介護などで相談したい方はご連絡下さいね。


ここまで読んで下さり、ありがとうございました。


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