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ヴィオラ・ダモーレのガイドライン バロックからクラシックまで

10月6日から13日まで、イタリア・シチリア島のパレルモで開催されたヴィオラ・ダモーレ国際会議に参加してきました。初めてのパレルモ、とても面白い街です。
地理的、歴史的にアラブ、ラテン、東欧のオーソドクス、ユダヤと様々な文化が入り混じり、それが同居する独特の文化を創り上げてきた街。カトリックの教会でもヨーロッパ大陸ではあり得ない内装だったり。

Cappella Palatina in Palazzo Reale

これもお初のヴィオラ・ダモーレ国際会議。2年に一回、ヨーロッパのどこかで開催されているのは知っていたのですが、今まで参加する機会がなく、今回初めてでした。私自身はバロックからクラシックのレパートリー中心で、ヒストリカルなリサーチでの演奏を志していますが、この大会ではアマチュアからプロ、ルネサンスから現代までとなんでもありで、いろいろなアプローチがあるのが新鮮でした。

さて、この11月1日に京都・アイガットサロンでのコンサートを予定していますが、それに合わせて演奏会の前にヴィオラ・ダモーレのワークショップを企画しています。実は今まで数回個人的にヴィオラ・ダモーレについての質問を受けたことがあり、また東京の生徒さん達のためにも日本語でわかりやすくまとめてある資料が必要だと実感しております。果たして参加者がいるのかわかりませんが、レジュメの内容をこちらにアップしておきますので、興味のある方はぜひ参考に使ってくださいね。

17世紀に楽器が出現し、18世紀にその独特な響きが好まれ広まった時代の、大雑把な概要をこちらに載せておきます。
https://chiharu.de/artikel/resume-damore-jp-ca.pdf

最初の2ページはこんな感じ。さてこの曲をやってみようと思いたった時に直面する記譜の問題点を少しまとめました。














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