宮崎 千遥

日光出身⇄仙台 1997年生 / 工務店勤務 / 二級建築士

宮崎 千遥

日光出身⇄仙台 1997年生 / 工務店勤務 / 二級建築士

マガジン

  • 門前日誌 -見る、言う、聞く-

    • 210本

    NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。

  • 暮らしをつくる

最近の記事

卒業制作で考えた日光のこと(アウトプット)

 卒業制作は、もう4年ほど前になりますが、私にとって仕事や人生の目的の一つ、何というか「軸」みたいなものになっていて、すごく意味のある時間でした。  好きな日光のことに対して、調べたり、もっとこういうことができるといいのでは?と、四六時中考えていた時間は、胸が躍りました。 以前書いたものは調査のお話でしたが、今日は提案したもののお話。 提案したものは、一言でまとめると 「各町内の花家体の格納庫(居場所)をつくる」というものです。 そこから、町内の人のつながりや、観光客とも

    • 最近のこと

      最近は地元、日光にもしばらく帰れておらず身の回りのことをして時間が過ぎ去ってしまっています。 そんな中でも、自分にとって大きな出来事がありました。それは初設計の住まいが完成したこと。設計・建築してから売却するという、建売に近い形ですが、設計を軸進めるプロジェクトになっており、社内コンペで勝ち取り、初設計の機会をいただくことができました。 夏に完成し、完成し1か月も経たないうちに売却が決定し、うれしいと同時に少し寂しくもありました。 いい建築を見ると引き出しが増えていく感覚

      • 卒業制作で考えた日光のこと(①弥生祭の価値の再認識)

        卒業制作は前期で調査・後期では制作というスケジュールで進めていました。前期の調査の段階で日光の歴史や人工の推移を調査する中で、日光東町地区の一つの特徴を把握ことができました。 これらは、日光を離れるまでずっと当たり前の町のコミュニティだと思っていたものが、他には見ないこの町特徴の文化であったことを初めて知ることができました。  その特徴の一つとして、東町地区は7つの町で形成されており、その「町」というつながりをとても大切にしています。「町印」という自治体単位で有する「町」の

        • 卒業制作で考えた日光のこと

          こんにちは。  最近では、秋が深まり、すっかり朝晩は肌寒さを感じるようになりました。 毎年この季節になると気温が下がり、秋独特の匂いを受けて、少し感傷的な気分になります。  最近、仕事ではモデルハウスに向けての設計社内コンペがありました。社内へのプレゼンとともに投票をうける形にて、最終投票まで勝ち残ったのですが、悔しくも一番にはなれませんでした。ただ、ずっとプランや暮らしやすさ、デザイン等、複合的に考えてあれこれ試行錯誤する時間はとても楽しく、すごく自分の身になった時間でし

        卒業制作で考えた日光のこと(アウトプット)

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          4本

        記事

          2022夏 建築探訪

          この夏、「前川國男の自邸」を見に来ました。 学生のころからずっと見たいなと思っていて、大学4年時に行った際は残念ながら修繕中で見ることができず、ついにこの夏、念願叶い見に行くことができました。 東京小金井にある「江戸東京たてもの園」の中にある建築。電車やバスを使って、その姿がついに現れると、やはり、佇まいから心奪われるものでした。 南側の外観は大きな切妻屋根とシンメトリーな窓の配置が美しく、植栽や裏の林も建物を包むように林立しており自然と一体的な雰囲気がありました。 内

          2022夏 建築探訪

          2022 夏の思い出

          最近は夜になるともう肌寒く、そろそろ長袖のシーズンかなと秋服を探しに仙台や山形の古着屋さんをめぐるのが楽しみな今日この頃です。会社の上司にとても古着の詳しい方がおり、その方と一緒に見ていく影響で最近は「ユーロビンテージ」というヨーロッパの古着がかっこよく、はまりつつあります。アメリカ古着とは違い、丸みのあるシルエットで優しい印象のものが多いです。 そしてこの夏、奮発して大切にしたい一着を購入しました。「モールスキンジャケット」 この由来や歴史を聞いてみると、かつては炭鉱で

          2022 夏の思い出

          ふらっと帰りました

          ご無沙汰しております。 桜色の季節が過ぎて、新緑が美しい季節になってきました。最近は4月の訪れとともに、社内では新入社員やインターンの学生が来てくれたりと暖かな空気が流れています。同時に私も社会人として3年目、25歳になろうとするなんだか数字的に区切りいいような?年になります。 さて、先日ふらっと地元に帰りました。思ったら行動する計画性のない性格なので、今回は仕事終わりにそのまま地元に帰ろうと思い、気ままに車を走らせ夜道を帰りました。日光に帰ったのは0時を過ぎるころ、運転で

          ふらっと帰りました

          謹賀新年

          こんばんは。お疲れ様です。年が明けて一月ももう下旬に差し掛かろうとしていますね。早い早い。みなさんいかがお過ごしでしょうか。 私は、年末年始これ以上ないくらいゆっくり休めまして、今はその反動で仕事や勉強へ取り掛かる足取りが重い毎日です(笑) さて、年は明けたものの、実家に帰って家族と時間を作ったり、静岡まで初日の出見に行ったりして、まともに今年の抱負を考える時間がなかったのでこれを期に記して残せればなあと思います。 昨年を思い返すと静かでありながらその中でも、じわじわ成

          小路にある

           いざ日光を堪能しよう!と思ったとき、やはり日光駅から東照宮にかけての街道。そこは、日光連山が垣間見れ、どんどん整備されていっており活気ある場所になっています。お店も並び町歩きがすごく楽しいところです。  一方、で少し路地に入ると、そこには日光の歴史や自然を感じる風景がたくさんあります。私はそんな日光の路地空間がすごく好きで、学生時代、スケッチをしながらその風景をたどっていきました。  とある風景は稲荷町にある小神社。日光の路地空間には小さい神社が点在しています。それらが

          小路にある

          最近の出来事

          好きな住宅設計を商いにしている建築家がいます。その方の考え方や設計する家には、地域への愛がすごく感じられ惹かれます。 その方の考え方を拝借すると 「その町にはその町の歴史があり、地域にはそれぞれ、その土地ならではの物語があります。 私は、これから社会に求められる住まいは、 簡単・明快・安物ではなく常識や当たり前の習慣にとらわれず、物事の本質に向き合い、 その土地でお住まいになるご家族の未来に向けた暮らしを想像し、設計した住宅だと考えます。」 私の故郷にも、独自に積み上げ

          最近の出来事

          思い出を浸る

          こんばんは。 なにかと昔の風景は、とても綺麗にみえます。家族・友人・町、その時は当たり前だったけど、思い返すとどれも大切な風景です。 観光地である私の故郷にも大切な風景がたくさんあります。 こんな風景を残しつつ、新しく塗り替えるようなことができたらな。 ハナレグミさんの「家族の風景」 とても好きな曲ですが、これを聞くといつも思い出すのが 学校帰りに祖母がキッチンにたってる風景。 祖母もいつも「七時には帰っておいで」と言っていたなあ、、とひたひた。 NPO法人日

          思い出を浸る

          結露について【家づくりのメモ】

          今日は暮らしにおける「結露」についてなんとなくわかったつもりでいたけれど、改めてメモとして記そうと思います。 お茶をコップに注いだとき、水滴がついてました。ふと、思い出すのは冬のこと、窓にびたびたと水滴がつき、それを拭いて出勤する。家事が一つ増えます。結露はほおっておくと、カビが生えたり、結露の場所によっては建物の構造体を腐らせたり、、住宅の寿命に直結する、病です。 ①結露はなんで起こるのか?では、その結露のメカニズムとは何なのでしょうか。 空気には温度によって含むこと

          結露について【家づくりのメモ】

          日光巡礼

           いままで、近所すぎて、日光を代表するホテル「金谷ホテル」をまともに利用する機会がありませんでした。  今回、初めて利用し、改めてすばらしく素敵で感動しておりました!!  エントランスから、明治時代からの歴史ある西洋的な空間は勿論のこと、従業員の方の接客もすごく丁寧で、最初からきもーちよくホテルインできました。  お部屋へはいると古さを感じさせない(おそらく一度改修している?)新旧が融合したような内装です。  朝起きると、静かな霧のかかる日でした。 標高が高いためか、霧の

          野望

          こんにちは。  最近上司に教わったのですが、「目標」を軸としてもつこと、発信すること、文字や絵として目に見える形にすることは、日々の中で、仕事に対しての向き合い方や一日一日の後押しにつながる大きな指針になると教えていただきました、確かに、日々の仕事の中(最近は失敗も多くへこたれ気味なので)で忘れてしまいがちなのですが、私の「目標」は高校入学時から大きくはぶれておらず、このまま自分で掲げたものに向けて、突き進みたい。そう強く感じます。  今日は改めて整理してみようと思い、仕

          歴史から生まれたアイデンティティー

          日光は江戸幕府の繁栄と共に栄えた徳川家康が霊廟として日光に東照宮を建設したことで有名ですが、その後の明治の時代にも、日光の気候風土が避暑地に向いていることから、多くの来訪者や外交官が訪れ、ホテルや別荘が建設されました。 駅を降りて東照宮に向かうルートにもその面影がのこされており、「和洋折衷」な建物が多いことも一つの町の特徴であります。 今思うと高校生の時に毎日、通学で使っていたJR日光線、駅の外観や電車の内装、アナウンスや広告が英語だったり。 町の歴史を紐解くと、景色の

          歴史から生まれたアイデンティティー

          懐かしい風景と今

          先日、日光門前まちづくりの高橋さんから嬉しいご報告が。 高橋さんとは不思議なご縁で宮城県のご出身で、現在は栃木を拠点で建築のお仕事をされています、 そして先日、日光へ移住されたとご報告をいただき!しかも私の実家の稲荷町、とても近所!! 日光で生まれ、宮城で建築の仕事をしている私とは、入れ違いのような形でなんだか不思議な気持ちで、とても嬉しく感じています。 高橋さんの移住された場所は大きな桜の木の下にあるお家。 この桜の木は稲荷町の中でも象徴的な存在でお祭りの際に花家

          懐かしい風景と今