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変わった先生だと思ってた

ちょうど311の震災があった頃
駅ビルにある薬局で働いていたとき

小児科で週に1回くらい担当する変わった先生がいました

いつもの小児科の先生は子どもの風邪に抗生物質や解熱剤、鼻水咳止め、痰切りなどのドライシロップを混合したものを処方するのですが

(当時はほとんどの小児科医がそのような処方をしていたと思います)

この先生は子どもの風邪に『葛根湯』しか出しません

多分何も出されない子もいたと思うけど
そういう方は処方箋も出ないのでわからなかったのかも

子どもの適正量に合わせて既製品のツムラ1番の葛根湯を少量ずつ分けて分包したりしていました

お母さんたちは困惑している様子
あまり人気はなくその先生のときは空いていました

今考えると、ごく真っ当だなと
症状は必要で出るのだから
免疫力の高い子どもは薬が必要なケースはほとんどない

ちゃんとお話しする機会はなかったけど、
今となればどんな考えなのか聞いておきたかったです


また、
初めて働いた病院の薬局長 
当時で80歳を超えていたので今ご存命かは不明なのですが

患者さんにお茶の葉っぱを渡してこれでうがいしなさいと
カテキンが効くから!と

これまた、分包機で個包装にしたのですが
お茶っ葉を分包した後は機械の内部までお茶っ葉が入り込み
その都度の掃除がとっても大変でした(笑)

戦争中に歌ったという
『月月火水木金金〜』という歌をよく歌って
自分もほとんど休まないで働いていて

新卒で何もわからない私は
働くってこういうものかと一日中ほぼ休みなく仕事する毎日でした

頭が痛いという看護学生には
カフェインを飲みなさいと言ってたな

癖は強かったけど、
これでうがいしなさいと患者さんにお茶っ葉を出す薬剤師さん、今は普通の病院にはいないだろうなぁ

あのお茶は先生が自分で買ってたのかな〜


“発達障害をお薬以外で治す”という医師の本を今読んでいて、なんだか昔のことを思い出しました


この本、すごく面白くて
今まとめようとしてます◎

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