2回目接種後のつれづれ
日曜の朝にワクチンの2回目を打った。
ちょうど僕が申し込んだのは、2回のうち2回とも市の大規模接種会場で受けることができるギリギリのタイミングだった。従って我が市では、いまから1回目を受けたとしても2回目は個別に病院に行かなくてはならなくなるはずだ。
だからかどうか知らないが、2回目で訪れた会場はやけに閑散としていた。1回目の時はそこそこ列をなしていたというのに、あれは多くが2回目の接種だったのだろうか。
今回はもう僕としても覚悟が座っていた(?)ので、針を刺すに際して悪あがきはせず、こっそり肩のあたりを強く抓るにとどまった。ので、看護師に笑われることはなかった。
さて、懸念すべきは副反応である。僕が受けたのはファイザーだが、1回目の時よりも2回目の方がキツい目を見るという噂を聞いていた。
仕事はまあ最悪休めばよいのでどうとでもなるのだが、趣味の方はそうもゆかない。
ワクチンを打ったその足で、取り置きの本を頂きに古本屋へ行き、買った40冊(!)を肩にぶら下げて今度は吉祥寺のリベストギャラリー創へ赴いた。お目当ては漫画家の喜国雅彦さんの個展だ。
前にも少し書いたかもしれないが、喜国さんはここ数年、「終活」と称してこれまでに描いてきた原稿をお手頃価格でファンに販売してくださっている。
僕としては漫画家としてよりも古本マニアとしての喜国さんの方がなじみ深いのだが、もちろん漫画の方も好きで読んでいる。今回は『三丁目防衛軍』の欲しいエピソードを事前に予約して、その原稿をお譲り戴いてきた。
ぶっちゃけるとすっごく下品でバカバカしい漫画なのだが、なんというか賢い人がきちんと考証を重ねて書いた「バカな漫画」という感じがする。30年近く前の作品だが、いま読んでもちゃんと笑える(が、下品なのが苦手な方には薦められない)。
例によって会場では喜国さんにご挨拶をし、サインもしていただいたのだが、さすがに古本でギチギチのトートバッグを2つも抱えている僕の姿は笑われてしまった。しかもそのバッグが2つとも喜国さんデザインのものなのだから、ある意味では病膏肓に入る有様である。
話を戻して、副反応についてだが、深夜に寝ている最中に寒気が止まらない瞬間があった。フリースを着て羽毛布団まで装備していたので、安普請のアパートとはいえ気温のせいではないだろうし、ちょっと発熱していたのかもしれない。
翌月曜日は、少しの微熱と腕の痛みが残っていたわけだが、行動に支障が出るほどではなく、警戒していた割には結句拍子抜けであった。
筋肉痛も全身にあったけれども、これは副反応なのか重い本をぶら下げていたためか判然としない。
ともあれ大して健康上の問題が起こらなかったのは幸いである。
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