あたらしいこと
息抜きの合間に人生をやりだして2年になる。
その間に生産的なことを全くしていなかったわけではない、とは思うのだけれども、世間的には社会人と呼ぶのも憚られるくらい、のうのうと趣味に打ち込む日々が続いた。
「このままではいけない」と漠然たる焦りにとりつかれた僕は、思い立ったが吉日、と独り暮らしを始めた。
借りたのは実家から2キロばかり離れた、1Kのアパートだ。
元より、生活力なんて微塵も持ち合わせていないものだから、できるだけ家事をしなくても暮らしていけるような環境を整える努力をした。
一番の問題は、洗濯。
ぶっちゃけ掃除なんてそこまで頻繁にやらなくていいと思うし、炊事だって今はコンビニにでも頼った方が、よっぽどウマいものを食べられる(というか、そもそも料理ができない)。
ところが、洗濯となるとそう適当にやるわけにはいかない。さすがに同じ服を洗わずに着続けるのは、いくら無頼漢の僕でも堪えられない所業だ。
で、手配したのがこれ。
ドラム式の洗濯乾燥機NA-VX3900L、量販店での店頭価格はなんと20万円。
洗うだけなら、2万円台の機種もたくさんあるし、縦型のオーソドックスなタイプでも簡易的な乾燥機が搭載されていたりするから、それくらいでも事足りたのかもしれない。
でも、どうしてもこれにしたかった。
どこまでも怠惰な僕は、洗い終わった衣類をベランダに運んで干す、という当たり前の作業すらやりたくなくて、どうせならボタン一つできっちり乾燥させるところまでやってほしかったのだ。
独りでやっていく力がない以上は、すこし(かなり?)贅沢でも文明の利器に頼るべきだ、というのが僕の甘っちょろい信念である。
結果として、引っ越して以降、洗濯における負担はほぼ感じないままに独り暮らしを享受できている。
ほんとうに、3時間もあれば何もかもフカフカに乾かしてくれるのだから、科学の進歩は実にスバラシイ。
ただ、やっぱり出費としてはあまりに大きくて、電子レンジとかデスクトップPC用の机とか、未だ買えないままに暮らしている。
PCに至っては、フローリング直置きだとさすがに使いにくいので、押し入れの2段目に置いて使っているけれども、ちょっとみっともない。
まあ誰が来るわけでもなし、これも独り暮らしの楽しさなのだろう、とハリボテの自由を謳歌している次第。
と、そんな風に環境が変化しつつあるタイミングで、定期的に文章を書いていくのも面白いかもしれないと思ってnoteを始めました。
初っ端から間に合わせの記事ですが、細々とやっていきたいです。
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