今期、何を観てるかという話

イオンシネマのACチケットが安かったので買っておいたのだが、どうも出掛ける気力がなくていけない。

いったいに正しいリズムで生活していないから、映画に耐えるだけのコンディションを整えるのに難儀するのである。

ので、アマプラでちょこちょこ映画とかアニメとかを観るようにしているわけだけど、今期アニメはけっこう忙しい。

世間的には「不作」との声も多いようで、なるほど僕の視聴リストを見直してみると『リゼロ』とか『五等分』、『Dr. STONE』、『約ネバ』と、それなりに話題になっている作品は軒並み続編（2期目以降）なので、1期を観ていない人からすれば初めから選択肢に入ってこないことになる。

しかし一昔前なら、そうした作品で再放送すらない場合、イチから見てみようと思ったら、違法アップロードに頼る向きが多かったような気がする。YouTubeなんかにも、今より露骨に本編動画が転がっていた。

もちろん「正規ルート」はDVDのレンタルあたりなのだろうが、費用うんぬんよりも、そこまでの手間をかけるくらいなら別に観なくていいやとなるのが自然である。

そこにきてアマゾンプライムやネットフリックスといったサブスクは快適だ。見逃していた過去作品にいつでもアクセスできるうえ、公式なので何ら後ろめたさがないのだから。

最近だと『セーラームーン』全シリーズとか『ルパン三世』第1～第3シリーズとか、往年の（且つ好みの）作品も続々入っているので、家で退屈することはほぼないといってよい。

今期の話に戻すと、やはり続きモノの評価が高くなってしまうのは、そもそも思い入れがない作品は見続けないわけだから至極当然な話である。

上に挙げたほか、『ダイの大冒険』とか『呪術廻戦』あたりも安定して面白い。

『呪術』は「ポスト鬼滅」みたいに言われていたりするけれども、あそこまでのブームになることはまずないだろうし、第一作風が違うのだからレッテルを貼られた側は気の毒なものである。（個人的には、『BLEACH』くらいの流行り方がいい落としどころではないかと思っている）

しかし、いま一番楽しみにしているのは、たまたま広告で見かけて観始めた『ホリミヤ』だったりする。

TVアニメ「ホリミヤ -piece-」公式サイト

要するにフツーのラブコメなのだが、コメディ要素がちょい強めというか、各話で起こるちょっとした事件でいちいち深刻なムードになりきらないのが良い。アニメでも何でも、話が複雑になって「鬱パート」の比重が増えてくると観るのに疲れてしまうからだ。

オタク的な視点で言うと、CV戸松遥がヒロインのラブコメってのがまたいい。『となりの怪物くん』、（あまり内容覚えてないけど）好きだったなぁと。

wikiによると、『ホリミヤ』は成立がちょっと複雑で、初めに『堀さんと宮村くん』という漫画があり、それを再構成し別の作家が絵を描き直したのが『ホリミヤ』ということらしい。今回のアニメは『ホリミヤ』の画風だ。

登場人物、男女ひっくるめて全員かわいいので、アニメが終わったら原作を読みたいのだが、どこから買ったものか、悩ましい所である。

と、ここまで書いたのが金曜。

土曜に起き、ふとメールをチェックすると「購入が完了しました」なる文面が。おやおや、と思って中を見たら『堀さんと宮村くん』が全巻注文されていたのだった。

僕の場合、欲しい本というのは遅かれ早かれほぼ確実に入手するといってよく、問題はタイミングと値段の折り合いだけである。

言うなれば、買うことと買わないこととの間に大きな差がないのだ。

だからたとえば今回のように、酒に酔って気持ちが大きくなっていたりすると、ついうっかりその"あわい"を越え、注文のボタンを押してしまうのである。

ネットは便利なんだか恐ろしいんだか、わかったものではない。