されど吾が積ン読の日々
4月以降、なんだか暇が取れない感覚が続いている。
せっかく正社員になったのだからとガラにもなく規則正しい生活を心がけていて、夜は10時半には寝、朝5時半に起きるという生活をずっと続けている。まあ仕事中に寝不足とか人間的に無理をしているような辛さを感じることは現状なかったから、これはやはり良い生活なのだと思う。
一方で、時間の余裕はない。定時退社して家に帰ってからも2時間ていどしか時間がないのは、僕にとってけっこう息苦しいものである。というのも、これまでの生活では帰宅後も5時間やそこらは確保できていて、かなりダラダラ過ごすことができていたため、その反動から一層感じるわけなのだが、なんとなく精神的に焦ってしまってアニメ1本見られないまま寝るというのは味気ない。
うちの学校は3ヶ月ごとに区切りがつくので、この1週間は授業がなく、そのかわりにミーティングやら来学期への準備やらが目白押しであった。
配属も決まり、同期の中では一番データに強いということでそういうチームに加わることになった。ちょうどジェネラルなスキルが欲しかったのでこれはありがたい。
授業も毎日やらなくてはいけないし、担任業務とかも考えると激烈に忙しくなりそうだが、なにしろ仕事として楽しいのだから幸運である。
幸運と言えば、同僚に恵まれているのも僥倖だった。昨日など1学期目の打ち上げとして、同期と先輩数名あわせて10名でわいわい飲みに行った。さらには有志の二次会、カラオケの三次会まで参加して、帰宅したのは朝の6時半だった。あまりこういうのは積極的に行く方ではないのだが、同僚と楽しく飲みに行けるというのはなんと尊いことだろうか。
先日は人事との面談があって、べつだん堅苦しいものではなくて「仕事やってみてどうすか?」ていどの聞き取りだったのだけど、どうも僕の仕事ぶりはけっこう評価されているらしい。授業がまだ未熟なのはさて置き、同僚とか非常勤の方々とかとのコミュニケーションはかなりとるようにしていて、できるだけ周りを助けるようにしているのが奏功したらしい。「面接のときは『ほんとにこのひと学生と話したいのかな』と思いましたが、始まってみたら真逆で、まったく問題ありませんでしたね」とは、僕の面接担当だった方の言である。
そういえば、入って早々に給与があがった。これは評価うんぬんではなくて会社全体のベースアップに巻き込まれ、なにもしていないのに恩恵に浴した結果なのだが、わずかでも嬉しいものである。どうも弊社の労働環境はまさに過渡期にあるようで、このままうまくいけば冬のボーナスももらうことができるかもしれないという噂もある。相変わらず運ばかりはよい。
しかし暇がない。ゆっくり読みたい本が山積みなのはいつものこととはいえ、これからさらに忙しさに拍車がかかるとするならば、懸念すべきは休日の確保だろうと思う。
仲のいい先輩は「いかに相対自給を上げるか」にこだわって仕事をしているが、僕もうっかり休日に授業準備をしないように気を付けたいところだ。
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