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メモリを増設した話

幼いころから「アンタは不器用だから」と言われ続けて育ったので、自分は手先が不器用なのだと思ってきた。しかしけっこう最近になって、これが単なる暗示みたような思い込みにすぎず、取り組んでみればどっちかというと器用な側に属するらしいと気づいた。

なんのことはない、「不器用だから」と決めつけるあまり、工作その他のアクティビティを忌避して、認識を改める機会がなかったというだけの話である。


だからというわけではないのだが、独り暮らしを始めてからというもの、必要に迫られて身の回りのものを自分で修理することが多くなった。

台所の蛇口がグラついてるとか、トイレの水が止まらなくなったとか、一瞬焦りはするけれども、頭を使えばなんてことはない仕組みで動いているのだということがすぐ分かったりして案外面白い。


で、このあいだ分解することになったのは、今使っているデスクトップPC。大きな不具合があるというわけではなかったが、動きがカクつくことも多くなってきたので、メモリを増設できるならやってみようと思い立ったのだ。

現状のメモリ(RAM)は8GB。調べると8GBまで認識するスロットが2つあるうちの、1つを使っているらしい。つまり4GB×2ではなく8GB×1という構成なので、8GBのメモリを1枚買えばいいということになる。無駄がなくて助かった。

メモリにはいろいろ規格があるようで、DDRだのMHzだの、意味はとりあえずおいといて、同じ数字のものを買わないと挿さらなかったり反応しなかったりするとのこと。

このあたりは買ったときにメール添付されていた注文書を見れば、しっかり書いてある。

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僕が必要なのはDDR4 2400MHzという規格のものらしい。

DELLのPCなので元々挿さっているメモリもDELLの純正みたいなのだが、調べてみると純正は1万円くらい。しかしアマゾンで検索すると、別のメーカーが作ったのが5千円ちょっとくらいで売られている。

評価を見てみると、僕と同じ型番のPCに挿して問題なく動作しているというコメントがあったので、ひとまずは安いのでも問題なさそうだ。

(これが10万と5千円の差なら考えたかもしれないが、1万と5千円ではそもそも大差ないので、性能的にも大きな違いはないだろうという判断である)


で、届いたのがこれ。

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ボタン電池みたいなブリスターパックに裸のメモリが入っている。なんか雑な感じだが動けば問題はない。


で、いよいよ本体を開けていくことになるわけだが、おそらく市販されているPCのほとんどは型番を検索するとそれを開けた人の体験談を記したブログが出てくるんじゃないかと思う。

僕の場合は2つくらいのブログを参考にしながら慎重に分解を進めていった。

簡単に手順を書くと、①箱を開けるハードディスクをずらすDVDドライブをずらすメモリを挿す元に戻す、という感じ。

要はメモリを挿す場所がHDDとドライブの下に隠れているから、それらを一旦よけなきゃいけないというだけの話なのだが、何しろここまで深く中を覗いたのは初めてなのでかなり緊張した。

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画面中央、黒いファンとオレンジのケーブルの間に見えるのがメモリスロット。

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両端の白いロックをきちんと外してからまっすぐ押すとカチッと手ごたえがあった。かなり力を入れないといけないので怖い。


で、元に戻してPCを起動するとアラートが鳴る。

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ちょっとビビるけど、読めば大したメッセージではない。

で、タスクマネージャーを確認して見ると以下のような表示。

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画像は挿し終わった直後のものではなく、いま記事を書いているときの表示なのでメモリはちょっと使っているけれども、ともあれ無事スロットは認識して16GBになっていることがわかる。

しかし、ゲームをやるわけでもなく、ただウィンドウをいくつか展開している程度でこれだけメモリを食っているのだから、元の8GBってのは僕の使い方だとやはり無理があったようだ。


僕はパソコンに詳しいわけではないけれども、いまは少し検索するだけで十分情報を得られる時代にある。

たぶん、「自作PC」と言われるようなやつも、実はそんなに難しくないのではないかと思っていたりするので、次に買い替えの折はもう少し頭をひねって取り組んでみてもいいかもしれない。

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