時間軸がめためたになっている

来週仕事納めとかうそでしょ、という仕事量である。
新人の私にも仕事が押し寄せている。
いや、現場に比べたら確実に軽い量なのだけれど、いかんせん新人なので要領よくこなせない。

数学のテストのときみたいだ。
公式や定理は教わって頭にあるのに、証明を解くのに四苦八苦している。
引き出しを開け閉め開け閉め繰り返して、結局頭の中身がめためたになってしまう。

頭だけで考えているから進まないのだ、とわかってはいるけれど、手書きまで思考が回らない。
先達は別室で駆け回っているので、聞きたいことは事細かに付箋に書いて仕事に添えている、が、ネット環境とSlackをくれ！　と思うこともしばしばだ。
多分向こうに見る余裕ないだろうけど。

ややこしいことに、私は証明を解きながら証明を解くためのポイントまとめも作っている。
用語の意味と扱いがわからないと知ることすらままならない、それも数学に似ている。

解くことを考えるのと、教えることを考えるのと、同時にやっているから余計に混乱が起こるのだ。

そんな状態でも、世界は標準時に則ってそれぞれに動いていく。
新刊の発売日、いくつ逃したっけ？
冬至は日曜でクリスマスケーキは火曜受取で、NovelJam‘2019はこないだ授賞式（おめでとうございました）で。
気がついたら年契約のあれこれの支払が一度に来てエグい。来月まで給与半月分なのに！　家計簿いつからつけてないっけ？
何がまずいって、十二国記の新刊全然読んでない。
いや、それ以前に原稿。

仕事で頭をぶん回すと、私的なモヤが払えない。〆切前の修羅場と同じだ。
おかげで朝晩サイコロ転がして、花札めくるだけの生活になっている。
通勤時間が短くなると、逆に何もできなくなった。
下手に何かやると乗り過ごす。した。
5つもイベント走る人どうなってんの？？？

止まらないとまずいのはわかっているのに、止まれない。
また会社と布団の往復生活に戻ろうとしている。
身体の割に欲が深いから、頭のモヤすら文字に落とせなくなるんだ。