私が写真を撮る理由。
私は難病指定されている病気を抱えています。
体調に変化があったのが2017年の4月、確定診断がついたのが11月の半ばでした。
3秒前まで元気だったのが急に糸が切れたように動けなくなったり、目まいが止まらなくて這ってしか動けなくなったり、
手・身体の震えや顔の痙攣が止まらなくなったり、
言葉がうまく出てこなくなったり、呂律が回らなくなったりします。
治療のための薬の副作用で狭心痛が出たり、脈拍が異常に早くなったりします。
外で発作が出ると周りの人たちから好奇な目で見られます。
当たり前です、私だってそんな人がいたらそういう目で見てしまうでしょう。
一日中、ベッドから動けない日もあります。
トイレに行くのでさえ、誰かを呼ばなければ行けない時もあります。
それでも写真が撮りたくて1人でカメラを持って外に出るようになりました。
フィルムを現像に出すために遠出をするようになりました。
フィルムが返ってくるのを待つために生きようと思えるようになりました。
誰かと写真が撮りたくて時間を決めて約束を外に出るようになりました。
頭の中にあるイメージを作品として残したくて作品撮りをするようになりました。
私の写真を好きだと言ってくれる人が増えました。
私を好きだと言ってくれる人が増えました。
病気をした私には何も残らないと思っていたけど、何かがたくさん増えた気がします。
私は少しも不幸ではありません。
可哀想でもありません。
少しだけ生きるのが大変になっただけです。
明日動けなくなるかもしれないけど、写真が撮れなくなるかもしれないけど、限られた時間しか私にはないから、これからも私は生きるために写真を撮ります。
私の今の好きを詰め込みます。
そしてそれがいつか誰かの心を少しでも動かす事が出来ればなぁと思います。