病気のこと。
自分の病気は橋本病(甲状腺機能低下症)という自己免疫疾患だ。
簡単に言うと、自分の免疫が甲状腺細胞を攻撃対象と認識してしまい、破壊していく。
そうすると甲状腺細胞自体が少なくなるため、甲状腺から作られ代謝を司る(元気な源のような)甲状腺ホルモンが減少してしまう。
その結果、動きたくても動けなくなったり、血圧・心拍が異常に低くなったりする。
自己免疫疾患なので、一度なると根本的にはもう治らない。
今は甲状腺ホルモンの薬を飲むことで、足りない分を補っている。
先月その薬の量が2倍に増えた。
若干悪化しているようだ。
ついでに甲状腺に2つ小さな腫瘍もある。
これらは良性なので、悪性化するかこれ以上大きくなったら切除するようだ。
その上、甲状腺ホルモンが不足している私は血圧・心拍数が異常に低い。
それを薬で無理矢理引き上げてるものだから、身体が追いついていかない。
もう慣れるしかない。
私の病気は、指定難病に指定されている。
自己免疫疾患の難しいところは、どんなに薬でコントロールしても、気候・気圧・ストレスによって体調が左右されてしまうところだ。
しかもそのストレスというのは自分ではまったくわからない。
3秒前まで元気だったのにいきなり「ちょっと元気ない…」などザラだ。
そのおかげで、昔ほど元気に活動することが出来なくなった。
そのせいか、生き急いでいる感は常にある。
明日は動けないかもしれない。
もう写真が撮れなくなるかもしれない。
今の内、今の内、とこの一年、ひたすら生き急いで、写真を撮り続けた。
写真を撮るのは楽しい。
フィルムで撮るのは尚更。
現像から返ってきたデータを開けた時、本当にしあわせだ。
ただ、少しだけ、生き急ぎ過ぎたかな。
頑張り過ぎたかな。
もう少ししたら、ゆっくり休もう。