昆虫標本の作り方②必要な道具編
昆虫標本の作り方①に続いて、今回は標本づくりに必要な道具編です。
標本をつくるにはいくつか道具が必要です。昆虫針は錆びにくく作られているため専用のものを買ったほうがよいです。平均台は必ずしも必要ではありませんが、あると標本の高さをきれいにそろえることができます。
①昆虫針
昆虫に刺す針。0号~6号の太さがありますが、3号があればひとまずOK。有頭がおすすめ。
②マチ針
昆虫の形を整えるのに使います。裁縫用でもいいがたくさん使うので専用のものの方が安価になります。
③展翅テープ
チョウなどの羽を上からおさえるために使います。トレーシングペーパーをチョウの羽の幅に合わせて切ったものでもよいです。
④標本ラベル
採取場所、採取日、採取者などが記されたラベルを作ります。おおよそ高さ10mm、幅12~15mmがよいですが、大事なのは様式よりデータが記されていることです。日本語でもOKです。
⑤ピンセット
細かい作業ができるよう、先が尖ったものがおすすめです。
⑤木工用ボンド
昆虫針が刺せない小さな虫を、台紙に貼るために使います。
⑤発報スチロール
甲虫などの形を整えて乾燥させるのに使います。筆者は食品トレーで代用することが多いです。
⑤三角台紙
昆虫針が刺せない小さな虫を貼り付けるためはがきなど厚めの紙を図のように切って作ります。三角に切る作業はカッターではなくはさみで行います。
⑤平均台
昆虫針に刺した標本やラベルの高さをそろえるのに使います。
⑤展翅板
チョウなどの羽を開いて乾燥させるために使います。
自作もできます!チョウの羽・腹部の大きさによって適切な天板と溝の幅は変わるので、いくつか用意するとよいでしょう。
①底板1枚と厚さ約25mmの天板を2枚用意し、長さを30cmほどにそろえます。
②天板はやすりで少しみがきます。
③チョウの腹部が溝におさまるくらいの幅を中央に空けて天板を底板に貼り付けます。
④溝の底には針が刺せるように、溝の幅に合わせてカットした発泡スチロールを貼り付けます。
ようやく必要な道具が揃いました!次はいよいよ標本づくり編です!
参考
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