旅の終わりと新たな人生の始まり。ーパリ19日目。
パリに着いて19日目。日本を出発して20日目。今日はいよいよパリとお別れする日。最終日の夜はシャンゼリゼ通り、モンテーニュ通りのイルミネーションを堪能。美しい旅の終わりと新たな人生の始まりが祝福に包まれたようだった。昨日はメランコリックになって一日中目をうるうるさせていた。帰るのはとても寂しいしずっとここに居られたらいいのにと思うけれど、実際問題もう帰った方がいいと思う。一つには私の足が限界。昨日はあまり歩き過ぎないようにと気をつけていたが夜の街の煌びやかなイルミネーションに誘われて結局たくさん歩き回った。朝起きたらお手洗いへ行くにも足を引きずってそろそろと歩かなければならなかった。病院へ行ったりしっかり足を休める時間を取って滞在を伸ばすこともできなくはない。しかし二つに、やっぱり帰って現実に向き合った方がいい。仕事をどうする?住む場所をどうする?あるいはもっと長い目で見て、どんな人生にして行きたいだろう。この20日間の間に時折ちょっとしたアイディアやイメージが浮かぶ瞬間があった。どれも細切れできちんと繋ぎ合わされてはいないけれど、一度ホームへ帰って少し休んで、頭の中も気持ちも物理的ないろんなことも整理したい。比喩的にも身体的にも足元を見直し、また前に進んで行けるようにしなくては。
今回パリにいた約20日間は夢のようだった。日本に帰って寝て起きたら本当に夢を見ていたように思うだろう。でも私は確かにここに居た。正確には今はまだパリにいる。この20日間が幻の泡にならないように、これからもっと人生を光らせていきたい。心にいつも想い出の宝石を輝かせながら。