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続けたからこそ見える風景がある
横浜から静岡県の富士宮という街に引っ越して一年が経ち、今年の4月から「富士山リトリート」というリトリートシリーズを始めた。
私のサロンを会場に、関東から私の信頼する講師の皆さんを招致してワークショップや講座を開催したり、富士宮の名所や自然の中で一緒に過ごす時間をつくっている。
講師陣は、私の周りではお馴染みの人気の皆様なので、講師の新しいメニューをお目当てに参加してくださる方も多いとは思うのだが、ともかくも富士宮まで足を運んでいただけるのがとてもありがたい。
これまでに4回開催し、夏は少しお休みして秋から再開しようと考えていたところ、すでに一回開催した講師のお客様からのリクエストで同じメニューでの再開催が決定した。
リクエストくださったお客様方も講師も関東在住の皆さんなので、講座そのものは受講しようと思えば向こうで受講できるのに、あえてのリクエストだったのでとても嬉しくお受けすることになった。ちなみに、リクエストをくださったみなさんは私はお会いしたことのない初めましての方々ばかりだとのこと。みなさん、富士山をとても楽しみにしてくださっているのだろうと思う。
私は特に富士宮の観光大使でも親善大使でもないが、こんな感じで富士宮のことを知ってくださる方が少しずつ、少しずつ広がっていくことがすごく嬉しい。
ここで思い出すのが、祐天寺でサロンを始めたばかりの頃のことだ。
これはあくまでも、私の周りに限ったことだけど、当時「祐天寺」といってもパッと分かってくれる人は少なかった。
みんな中目黒や自由が丘はわかるけど、そのわずか数駅手前の祐天寺は初めて来た、という人がほとんどだったのだ。
それが、サロンを何年も続けていくうちにだんだんこの駅名をサロンの名前とセットで覚えてくれる人が増えたし、まだ来ていない人からも「早く行きたいです!祐天寺」と声をかけていただいたりするようになった。イベントや講座の帰りには「今日は祐天寺デビューしちゃった!」とSNSに投稿してくれる人が続々と現れるようになったのだった。
講師の皆さんや、既存のお客様からのクチコミもあり、祐天寺という名前とともに、サロンのお客様も増えていき、そこにはコミュニティが出来上がっていったと思う。小さなコミュニティだったけど、私には嬉しい変化だった。
今、富士宮で同じようなことをしようとしているな、と時々思う。
SNSのつながりのある方には私が引っ越したことは知れ渡ってきているかな?という感触だが、静岡市や伊豆ならみんな知っているけど、富士宮といっても「やきそばの街?」と答えてくれる人はまだいい方で、ほとんどの人はご存知ない。
それが、富士山リトリートを開催することでそれこそ富士山の雪解け水が一滴一滴としみわっていくように、富士宮という名前を覚えてくれた人が増えつつある。
見えないところってやけに遠く感じるものだから、「遠いので」「時間がかかるので」とまだ敬遠している方、保留ボックスに富士宮を入れている方も多いと思うけど慣れている人はもう5回も、フットワーク軽く飛んできてくれるようになったし、日帰りできてくださる方も増えてきた。
そして今回の開催リクエストは、あくまでも講師の方のお勧めではあったけれども、あえて富士宮で受講してみたい!と言っていただけたことが私にとって大きな一歩なのだった。
淡々と続けていくと、いつかとある角を曲がった時にパッと違う風景が開けていることがある。
その風景はきっと私の心に新しいビジョンを描かせてくれると思っている。
続ける、ということではこのnoteの連続投稿も今日で15日目。外国語習得アプリDuolingoが今日で25日目なのである。こちらもコツコツ、どこまでいけるか自分の記録更新を目指している。