マガジンのカバー画像

超ショートショート

9
2000字以下程度の、とても短い小説。喜劇的(コミカル)な作品多め。
運営しているクリエイター

#ショートショートnote杯

神様小学校

 教員会議は紛糾していた。 「ならぬ。断じて其のような見解は認めぬ」  筋骨隆々の武神が首を振る。 「妾の退屈が些かでも紛れるなら其れで宜し」  豊穣神が端正な両足を組み替える。 「彼のような徳目、非力な存在が愛でるもの。我らが要する事態など、ゆめゆめあるまいて」 「其の方は相も変わらず退屈じゃの。時には、妾の予想から外れてほしいもの」 「何を! 我を愚弄するおつもりか。積年の因縁に蹴りをつけても構わぬぞ」 「妾は一向に構わぬ」  椅子を蹴立て、豊穣神の眼前に剣を突きつける