道をつくるのには訳がある
昔々あるところに、世界の中心と呼ばれた大きな国がありました。
西方の異国との貿易が始まったことで、都はにぎわいを増していました。
一方、この国の西方を司る守護神は、貿易によって指数関数的に増えていく業務に忙殺されていました。
働いても働いても仕事が減らず、楽になりません。
他の三神には悪いけど、このままでは年に一度の都での会合にも顔を出せそうにないかな。同窓会みたいなものだし、出たいけど仕方ない。
西方の守護神は痛む腰をさすりながら嘆きました。
窮状を耳にした東方の守護神は、