ありがとう、テレビ東京さま
今日はテレビ東京さんの太っ腹さと、器の大きさに感謝しつつ、テレビ界のこれからの在り方はテレビ東京にあるのではないかと思った話を書きます。
テレビ東京さんといっても私は大阪在住なので、テレビ大阪さんなのですが、このチャンネルで楽しみにしている番組といえば、
・カンブリア宮殿
・充電させてもらえませんか？
・家ついていってイイですか？
・モヤモヤさまぁ～ず2
・殺したいほど愛してる
でしょうか。そんなテレビ東京さんが9月30日に放送された「テレ東音楽祭 2020秋」にASKAさんを招いてくれました。
番組の趣旨としては、思わず歌いたくなるヒットソングを100連発にして放送するといった内容のものでした。ほんとに1～100までの曲たちを長時間放送するというものでした。
ASKAさんがテレビに出演するのも本当に久しぶりだし、テレビで歌を披露するとなると、『テレビサイズ』というものになってしまうからと、ASKAさんはテレビに出るタイプではありませんでした。
それに、あの事件からこっちというのは、観てるこちら側が感じるだけかもしれませんが、あえてチャゲアスを流さなかったり、ましてや出演なんて、テレビ局も世間体を気にしているように見えていました。
そんな中、テレビ東京さんのその番組は、曲はフルサイズで歌うことを了承してくださり、しかも2曲も時間を取ってくれました。1～100ある曲の中でASKAさんは50曲目と、とりの100曲目に披露するという、テレビ東京さんの覚悟みたいな、そして、ASKAさんへのASKAさんの音楽への敬意みたいなものまで感じました。
50曲目は『はじまりはいつも雨』で思わず歌っちゃうというピッタリな曲でしたが、100曲目の『歌になりたい』は私たちの中では大好きな曲だけど、はっきり言って『はじまりはいつも雨』ほど世間に知られている曲ではないのに、100曲目にもってきてくださるという、これはもうね、テレビ東京さんカッコイイなと思いました。
ASKAさんはあの事件で、本当に世間からひどい批判を受けました。もちろん過ちをおかしたことに違いはないけれど、嘘ばかり書く週刊誌やテキトーにあーだこーだ喋るコメンテーター、そしてネットでの中傷は私たちが知っている以上に受けていたと思います。
でもASKAさんは負けなかった。もちろんそばで支えるスタッフや仲間がいたからというのもあると思いますが、それを音楽にぶつけたといいますか、自分と向き合って、どんどん前に進んで、負けなかった。
そんな姿をテレビ東京さんは認めてくれたのではないかと感じました。それをはっきりと確信したのは、先日11月8日に放送された『ASKA75分スペシャル』でした。日曜日の昼下がりに75分、ASKAさんだけの番組を放送しちゃうんだもの、これは凄すぎると思いました。
内容も素晴らしかったのです。先日発売されたライブ映像をダイジェストにして放送しながら、ASKAさんへのインタビュー。こちらから観ている限り、ASKAさんの言いたいこと、考えをちゃんと伝えてくれていて、「この番組のスタッフさんは、ファンなのかな」というほど、おもしろおかしく編集することもなければ、私たちが見たい舞台裏なんかもしっかり撮ってくれていて驚きました。
しかも歌番組で披露した『歌になりたい』はダイジェストにならずフルで流していたのも拍手ものでした。こういう場合「前歌ったんだから、よくない？」ってならないのかなと思っていたので。ライブでのあの曲のときは、お客さんがスマホのライトをオンにしてペンライトのように照らすという、ライブでは電源をオフにしないといけない状況での、スマホを使ってしまうというASKAさんの大きな試みがあった曲なので、放送してくれてよかったと思いました。
エンディングに『PRIDE』をもってきてくれたのも素晴らしい演出だと思ったのですが、その前の曲が『BIG TREE』というチャゲアスのときのだいぶ前の曲で、ほんとに壮大でASKAさんの声が見事に出ている鳥肌の立つ曲をフルサイズで流してくれたところが、「やっぱりファンなのかな」って思うぐらい素晴らしかった。
そしてASKAさんのインタビューで語っていたのを聞いて、
この新世界をみんなでともに乗り越えてゆける
と思うことができたので、あのインタビューで引き出してくれたことに感謝でいっぱいです。今年はもうなんだか生きにくい時代になってしまったと思うけど、だからって思考や行動を停止しすぎないよう、私も前を向いて進んでいきたいと勇気づけられました。ブログではよくそんなことを書いてくれますが、ASKAさんが自身の声で話す姿を見聞きするのは、その力をさらに大きくしてくれたなと思いました。
ほんとうにテレビ東京さんには感謝でいっぱいです、ありがとうございます。
あとひとつ、個人的にテレビ東京さんすごいなと思っていることは、最近始まった『殺したいほど愛してる』というドラマです。
中井貴一さんと鈴木京香さんという魅力的な俳優さんが出演されてはいますが、内容が思い切っているというか、テレビ界のこれからをテレビ東京さんが引っ張っていってほしいと思うほどです。
共演NGというのがキーワードで、ドラマの中で、ドラマを撮る話で、共演NGの人ばかりが集まってひとつのドラマを撮影していくのですが、主演の二人もすでに共演NGの設定なのに、他の共演者の仲たがいをうまく解決したり、撮影中なのに出演者が不倫報道されてしまうアクシデントにも立ち向かうという、なんとも奇抜なドラマで面白いです。
不倫の謝罪会見が行われる中で「奥さんにこの場で謝ったらどうですか」という記者からの問い詰めにうろたえる若い女優さんを助けるために言った中井さんのセリフも「世間を騒がせて申し訳ないと謝るのはわかるが、この場で奥さんに謝るのは違うだろ」などという、現実での最近の報道への？？？を斬るように言ったのも、なんだかスカッとしました。
不倫はダメなことだけど、最近は報道もひどいし、ネットでの中傷や批判もひどいと思いますよね。アンタに関係ある？って人がひどいこと言って、世の中から追放しちゃうじゃないですか、あれはやりすぎだと思うんですよね。
そういう事態をドラマにも練りこんでいるというか、テレビ東京なかなかやるなぁって思う面白いドラマなので、ぜひ観てみてほしいですね。
しかも、提供にKIRINとSUNTORY。すごい。
というわけで、これからのテレビはテレビ東京が担うのではないかと思うほど、テレビ東京さんはすごいと思ったし、ほんとうに感謝でいっぱいです。
ありがとう、テレビ東京さま！
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