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ASKA premium ensemble concert -higher ground-のライブBlu-rayを鑑賞

ついにASKAさんのライブ映像が収められたBlu-rayが発売となりました。

発売が決まってからこの日が来るのをどれだけ待ちわびていたことか。今年は特に自分たちが楽しみにしていることなどがほぼすべて、延期、中止となり、『待ちわびる』といった心がワクワクすることが本当に少ないと思う。

そんな中、Blu-rayが発売となったことは、とても嬉しい。

前にも書いたけれど、このツアーには参加できないまま映像が発売となった。決まった当初は「もうどうでもいい、早く観たいんだ、観た後でツアー再開されたとしても、そんな経験はまずないのだから、もう先に観たいんだ」と思っていた。

がしかし、実際に手にしてみると、「いや待てよ、観ちゃったらもうあきらめるってことなんじゃないか、だってそもそも、客席がセットリストも衣装も全部知り尽くした状態の中で、ASKAさんはいつもと同じようにできないんじゃないか」と思ってしまった。そして手に持ったまま数分悩んだのだけど。

数分後、結局見た笑。

我慢できるわけがないじゃないか。

もう中止になったとしても、もう割り切れる。

だってASKAさんは常に前に進んでいる。常に新しいことに挑戦している。そして残念なことのあとには、必ず何かを考えられる人だから。

ああいうアイディアはどこから湧いてくるのだろうと音楽家というよりも、人として尊敬するところが多すぎるわ、ASKAさん。

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自分が若いころからそうなのだけど、ライブの前はすごく緊張する。自分のピアノの演奏会に出演する前のときのよう。自分がライブに出るわけでもないのに、だ。

そんな緊張もしつつ映像が始まった。すぐ泣いた。そう、ライブでもいつも始まったらすぐに涙が出てしまう。まだASKAさんが出てきていないうちから泣けてくるので、彼がかっこよすぎて泣くというわけではなさそう。

でもASKAさんが出てきても、泣く。

結局5曲目の『Fellows』という曲まで泣き続けてボロボロになってしまった。2曲目、3曲目、4曲目がとても懐かしい曲で繋がって、懐かしさと変わらなさと、待たせたねぇの一言で沸いた。

5曲目の『Fellows』はあのときのASKAさんにしか書けなかった詩だと感じていて、色んな辛い思いとわたしたちへの思いが綴られている。

そしていまのASKAさんが歌うとなお、感極まってしまって、そして一木さんのコーラスがたまらなくしびれた。めっちゃうまかった。しばらくFellowsを何度も聴いて先に進めなかった。そこから、強い言葉が綴られた曲が2曲続いて、ここが濃かった。


ファンじゃない人も多くの人が知っている、『はじまりはいつも雨』への曲紹介がよかった。安定のはじまりはいつも雨だった。この曲は特にストリングスの音が映える。

ほかのMCも含めて、昔話が多かった。え、まだ辞めないでよって思った。

SHUUBIと歌う『you&me』も以前より落ち着いた感じがよかった。SHUUBIは前回は2005.6あたりのツアーに出演されていたけれど、当時はかわいらしい女の子という印象だった。ふわっとしていて楽しんでいるイメージだったけれど、この映像からは、落ち着いた女性になっていて、声の出し方もずいぶん変わってしっかりとASKAさんの歌声をサポートされているように見えて素敵だった。

ASKAさんと向き合って座って見つめあいながら歌えるってすごいな。私だったら緊張しまくって心臓が口から飛び出るだろうなと思った。


『HEART』でまたなぜか泣いてしまった。ASKAさんの復帰コンサートのときの『YAH YAH YAH』と同じような気持ちになった。だってASKAさんの歌い方や仕草がほぼ当時のままだったからだ。間奏でマイクスタンドをくるくると回すところ、マイクスタンドをまたいでかっこつけるところ。覚えていたのかなというほどだった。懐かしくてそしてまた今でも全く古臭くなくてめちゃくちゃカッコよかった。

『higher ground』は昔からとても好きな曲だ。好きというか、カッコイイなといつも思っていた曲。チャゲアスの最後のライブでも演奏されていて、よく似たアレンジだった。ストリングスのアレンジがとても好きで、あれは演奏するのもとても難しいだろうなと思っていた。今回はストリングスの人数も多いので、いっそうカッコよかった。

その後、盛り上がる曲が続くのだけれど、ふと冷静になる瞬間があった。

いつもライブ映像を見るときは、自分が参加した後なので、当時どのあたりからステージをみていて、どんな光景だったかというのを思い出しながら観ているのだと気付いた。

今回は観ていないので、盛り上がるシーンでふと、取り残されたような気持ちになった。

たぶん、自分がいない空間だったと感じてしまったからかな。

いやもちろん、知っている曲だから、おおいに楽しんだわけなんだけど。。。


でもまた『一度きりの笑顔』で泣いてしまった。この曲は前回のツアーの追加公演の最終日の一番最後に、おまけだったのか澤近さんのピアノでしっとりと歌ってくれた。あのときはえらく感動したのを今でも覚えている。

そう、平成最後の日だった。


最後の2曲はまた震え上がった。いま歌っておかなきゃならないと言って『PRIDE』を歌っていた。【両手を広げた】という歌詞のところで、大きく両手を広げるASKAさんはとても、なんだか、美しいのだ。

しっかり客席をみて、しっかり歌うASKAさんは、美しい。

最後に『BIG TREE』を歌ったのは本当だった。私はまだ参加しないうちからコンサートのセットリストのネタバレは平気でみてしまう。見ても覚えられないし、1回だけの参加だと感動しっぱなしで終演後ほとんど覚えていないことも多いからだ。だからネタバレも少しだけ見て、あまりビックリしすぎないようにしている。

まさか自分が参加しないまま、こんな世の中になってしまって、人が集まれる場所が今のところなくなってしまうことは、大誤算だが。

ASKAさんのMCひとつひとつに、こうなってしまうのではと思ってしまう言葉もあったりして、なんか寂しくなったけど、たぶん、きっとまた、コンサートはできるようになるし、ASKAさんやバンドのみなさん、そしてASKAさんを好きなみなさんと、素晴らしい音楽を共有できる時間が来ると信じたい。

そしてライブ映像は素晴らしかった。ASKAさんの声は絶好調だったし、コーラスのお二人もすごかったし、バンドメンバーさんはいつものようにどっしりと構えてサポートしてくれている。バンマスの澤近さんに関しては、グランドピアノを弾き、こっち向いてキーボードを弾き、弾きながらコーラスをし、後ろを向いてときどき指揮までやっていた。やっぱり先生だ。澤近大先生だ。たまにツイートのリプライまでくれる優しい大先生。

そしてビルボードクラシックスのみなさんの美しさよ。顔も美人だけど、演奏も素晴らしかった。なんていうのかな、音程にあまりブレがないというか、あれだけ揃うとなんかちょっとブレるように聴こえることがあるけれど、彼女たちはブレがあまりないように感じた。気のせいかもしれないけど。

そしてやはり、いまが一番いいと歌うASKAさんは、ほんとうにいつだって今が一番カッコイイ。以前にも書いたのだけど、私は常に新しいASKAさんが一番好き。もちろん若いときのライブ映像もチャゲアスのライブ映像も観るし好きだけど、いまのASKAさんが一番カッコイイと思う。

だから男性のファンがすごく増えたのかもしれないなと勝手に思う。昔はあんなに太い声のASKAコールなかった笑。なんだか嬉しくてニヤニヤしてしまった。

そしてASKAさんの「ありがとう」は心がこもっていて温かい。

ライブ映像を観て、なおさらライブに行きたくなった。とても。

ASKAさんに限らず、誰かのファンの人はみんな同じ思いだろうな。この同じ思いが叶って、早くライブができる世の中に戻ってほしい。

ASKAさん、会いたいな~って、みんなめっちゃ思ってる。叶うといい。

大事なことだから、字を太くしてもう一回書いておこう。

ASKAさん、会いたいな~。


※おまけ。
爪と靴がピカピカだった。衣装の生地がすごくよさそうだった。


おしまい。

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カイムラ チイ
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