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適応障害で散髪にいけない私の希望

適応障害と診断されて休職し、その診療の中で、自分が「ADHDグレーゾーン」だとわかりました。衝撃だったけれど、なんとなく腑に落ちる部分もありました。これまでの日常の困難が、少し説明できるようになった気がしたからです。

それでも、生活は大きく変わりました。すっかり出不精になり、以前は毎月のように都内の美容室に通っていた私が、半年に1度散髪できればいいという状況に。今、髪は伸び放題。シャンプーや手入れが少々面倒なのですが、それ以上に外出が怖いのです。どんなにさっぱりしたくても、その気持ちが「外出の恐怖」に勝つことはありませんでした。

そんな中、ある日ふと、「この伸び続ける髪を活かせないだろうか」と考えました。ヘアドネーション――寄付のために髪を伸ばす、というアイデアが頭をよぎったのです。調べてみると、ヘアドネーションには最低でも31cmの長さが必要らしい。私の場合、この長さになるまでおそらく2~3年はかかるでしょう。でも、どうせ外出しないなら、この髪を誰かのために役立てられるなら良いのでは、と思いました。

こう考えた途端、髪を切らない理由がポジティブに変わった気がします。「散髪行かないの?」と言われても、「ヘアドネーションのために伸ばしている」と答えれば、なんだか自分自身の気分も前向きになれる。適応障害で落ち込む日々の中で、小さな光を見つけたような気がしました。

今は、鏡を見て「きれいに伸ばそう」と思える毎日です。髪が長くなることで、もしかすると他の人の笑顔に繋がる。そんな可能性を考えながら、自分のペースで日々を過ごしています。

適応障害やADHDグレーゾーンに向き合いながら、少しずつできることを探しているところです。この記事が、同じような状況にある方の参考になれば嬉しいです。そして、もし同じく「散髪に行けない」けれど髪が伸び続ける方がいれば、一緒にヘアドネーションを目指してみませんか?

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