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【岐路01】1987年3月南米大陸へ

 母の兄が南米コロンビアに移住しており、1987年高校三年生の春休みの一ヶ月、弟と二人で訪問するチャンスを得た。しかしながら、ターニングポイントは南米ではなく、トランジットで立ち寄ったロスのバーガー店にあった。

 空港へピックアップしに来てくれたロス在住の叔父の友人は、十数時間の待ち時間の間、市中をとても親切に案内してくれた。そして、あれはサンタモニカか、USJに向かう直前のバーガー店でのアドバイスだったと思う。南米に移住した叔父と、ロスに根を下ろした彼らを観て尋ねた。
『これからは、ちゃんと英語しゃべれるのは、絶対必要ですよね?』
進路の先を決めかねてた私は、『そうだよ』の回答しか予想していなかったけど、実際はこうだった。
『英語が喋られるかなんて、特別な能力ではない。ご覧なさい、このお店にいる人達、皆英語を話すよ。大事なのは専門性。貴方にしか出来ないことを突き抜けて磨きなさい。それで、稼げるなら、そのお金で通訳を雇えば良い。英語なんていらない。』

この一言が無ければ、専門性を突き抜ける大学という所を目指す事は無かったと思う。部活のバドミントン三昧で、この時の偏差値44(泣)

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