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  • VRChat アバター改変・軽量化基礎

    どのアバターでも必要になりうる基礎的な改変・軽量化の技術をまとめています。

最近の記事

【VRChatアバター改変・軽量化基礎】TexTransTool PSD Importerを用いた色改変

アバター「フィント」を例とする。 背景アバターに自分の独自色を出したいと考えたとき、最初に思い浮かぶ方法の一つが色改変(アバターや衣装の色の変更)だろう。 色改変には簡単なものから複雑なものまでいくつかの方法がある。 アバターや衣装によっては複数のテクスチャやマテリアルが同梱されているケースがあり、これを切り替えるだけでも用意されたカラーリングから選択できる。 アバターや衣装作者によって用意されたカラーなのでバランスは間違いがないし、操作はUnityのみで完結し、ほかのア

    • うちの販売or配布物に同梱されている○○という拡張子のファイルは△△というアプリ製です、他のアプリで開いた時のことは保証できません、と明確にするのは全く構わないのだけど、あえて明確にしておくのならば明確にする場はSNSではなく販売or配布ページであるべきでは?というお気持ち。

      • "夏"、"夏を壊す"といったフレーズが気になりはじめたVRChat初心者たちに捧ぐ記事【PROJECT: SUMMER FLARE】

        こうタイトルを置くと、おそらくベテランプレイヤーたちも内容を確認しに来るのでしょうけれど、ここに書くのはシールドレベルをMaximumにするかのような極めて””過保護””な内容です。あのワールドを絶賛し讃美し推奨するような内容の記事ではありません。 あのワールドは確かにとても美しいワールドですが、しかしだからといってVRChat界に踏み入れたからには経験しておくべきだ、経験しにいって当然だ、といった風潮さえ感じられることがある現状には筆者は個人的に疑問を感じています。 え?

        • 【VRChatアバター改変・軽量化基礎】VRCQuestToolsを利用した簡易のマルチプラットフォーム対応(Android VeryPoor編)

          アバター「フェリス」を例とする。 なお、このアバターはデフォルトでlilToonのほかに「Modular Avatar」「Avatar Optimizer」に依存しているためこの例の通りに行う場合はこれらも事前にVCC/VPMからインポートして作業すること。 https://vpm.anatawa12.com/add-repo VRChatはPC(Windows)のほかに、MetaQuestシリーズやPicoシリーズの一部といったVRゴーグル単体、AndroidやiOS

        • 【VRChatアバター改変・軽量化基礎】TexTransTool PSD Importerを用いた色改変

        • うちの販売or配布物に同梱されている○○という拡張子のファイルは△△というアプリ製です、他のアプリで開いた時のことは保証できません、と明確にするのは全く構わないのだけど、あえて明確にしておくのならば明確にする場はSNSではなく販売or配布ページであるべきでは?というお気持ち。

        • "夏"、"夏を壊す"といったフレーズが気になりはじめたVRChat初心者たちに捧ぐ記事【PROJECT: SUMMER FLARE】

        • 【VRChatアバター改変・軽量化基礎】VRCQuestToolsを利用した簡易のマルチプラットフォーム対応(Android VeryPoor編)

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        • VRChat アバター改変・軽量化基礎
          8本

        記事

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】FaceEmoを使った非破壊の表情変更及びメニュー自動作成とMMDモードの実装

          アバター「ヒバ」を例とする。 https://furrychildren.booth.pm/items/2760457 アバターをつかっていて、表情の操作がアバターによって違っていて難しいと感じたことはないだろうか。 特に操作のなれているアバターに近いものに統一しておけばどのアバターでも表情操作が楽になる。 あるいはメニューから特殊な表情を選びたいということもあるだろう。 一部のアバターはMMDモード用のBlendShapesを持っているが、MMDの動作に重要なWrit

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】FaceEmoを使った非破壊の表情変更及びメニュー自動作成とMMDモードの実装

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】オブジェクトをUnitypackage化して別プロジェクト間で使い回せるようにする

          こちらの記事の作業を終えていることを前提とする。 この記事の作業を行ったなら、きっと思うことだろう。 「流石に手順が多すぎる、毎回様々なアバターに設定するには手間がかかりすぎる」、と。 ならば使い回しが可能な形にしてしまえばよい。 具体的には"unitypackage"化してしまう……そう、BoothやVket Store等で配布されているあの形だ。 以下にその手順を記す。 まずは上記記事で使ったプロジェクトを開こう。 そしてプロジェクトのファイルビューアでAssets

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】オブジェクトをUnitypackage化して別プロジェクト間で使い回せるようにする

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】VRCEmote(デフォルトのエモート)を使用可能にする

          アバター「うさぎチョコレートのストラちゃん」のプレゼント版を例とする。 通常版(Normal edition)は有料(2024/04時点で3000円)だ。 プレゼント版は原則アップデートを行わないことが作者によってアナウンスされている。 もしこのアバターが気に入ったなら通常版を購入するといいだろう。 アバターをあれこれ着ていると、アバターによってはエモートが一切使用できないものがあることに気がつくだろう。 特に表現の幅の限られるデスクトップモードやAndroid端末からV

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】VRCEmote(デフォルトのエモート)を使用可能にする

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】アバターにAAO Trace And Optimizeによる自動最適化・軽量化機能を追加する

          アバター「ロクミミ族」を例とする。 アバターの軽量化について考慮すべき点は多岐にわたる。 専門家でないユーザーにとってはアバターの最適化・軽量化は特に困難を伴うもので、諦めてそのまま、というケースは多い(念の為書いておくと、今回例として使用しているロクミミ族は最初から十分に最適化・軽量化がされているアバターである)。 ここではコンポーネントひとつつけるだけで自動でアバターの最適化・軽量化を施してくれる"AAO Trace And Optimize"を紹介する。 このツール

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】アバターにAAO Trace And Optimizeによる自動最適化・軽量化機能を追加する

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】ユニティちゃんトゥーンシェーダー2.0(UTS2)をlilToonシェーダに変換する

          アバター「ほしねこ」を例とする。 このアバターにはユニティちゃんトゥーンシェーダー2.0、英語表記でUnity-Chan Toon Shader 2.0……通称UTS2と呼ばれるシェーダが使われている。 このシェーダはかつては高機能でUnityと親和性が高いことから広く使われていたが、2024/04現在では2.0.9をもって更新が終了しているようだ。 この最新版はUnity 2020.3.x LTSまでしか動作保証がされておらず、2024/04現在VRChatが利用してい

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】ユニティちゃんトゥーンシェーダー2.0(UTS2)をlilToonシェーダに変換する

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】DynamicBoneを未所持の状態でもPhysBoneに変換する

          アバター「ほしうさ」を例とする。 このアバターはDynamicBoneが設定されているのだが、このコンポーネントは有料であり、別途購入して導入していない場合はエラーが表示されてしまう。 2024/04時点ではDynamicBoneのVRChatでの使用は非推奨であり、PhysBoneに変換することが推奨されるのだが、困ったことにDynamicBoneを所持していない場合はPhysBoneへの変換もできない。 ことVRChatでの使用を想定した場合でもワールド製作時にはど

          【VRChatアバター改変・軽量化基礎】DynamicBoneを未所持の状態でもPhysBoneに変換する