その内側を巡ってみたい 真朱の賢人カズレーザー
もちろん賢い方と思い
加えて信頼を寄せたのは
フラットに判断し
望ましくない事には異を唱える面も
度々見せていたからでした。
近いところでは
地域や自然生物に ”悪” 影響を及ぼすものを ”侵略的” 外来種とし
アライグマなどを列挙していたTV番組での発言があります。
ハブ対策のため ”天敵” と想定したマングースを奄美に運び込んだものの
実際のところ双方の活動時間が昼夜逆で意味をなさず
在来種を捕食してしまう事態になったため ”駆除” し
結果そのマングースを ”絶滅させる事ができた”と
その番組では説明していました。
また、ハブとマングースを "対決させるショー" に仕立てたりもしていたと。
一度も頷く事なく聞いていた、出演者の一人だったカズさんはそこで
「マングースは人間が連れて来たのに絶滅させられたのは皮肉な話」
と切り出し
"侵略的外来種ワースト100" とされているものの中から
一番有名なものとしてイネエコを挙げ
そもそもではない形で人間が広げたために
他の生物を絶滅させている現実を語り
(だからと言って猫を)「今さら絶滅させる事はできないし」
そう続けていました。
この記述にダブルクォーテーションを付けるくらいなので
人間中心の言い回しには 元より疑念を抱いています。
鳥インフルで「○○○○羽殺処分」
気候変動による災害について「見舞われている」等々
報じる側が未だその向きからの表現を続け
一方で矛盾した発信もしているから自覚もあり
ならばそれは大問題で
他の社会問題にしても、一方で採り上げ
その一方で加速を促すような物事を広め
歪んだ軌道はどこまで続くんでしょうか。
話を戻しましょう。
倫理感に反した事には
感情が昂るカズさんも幾度か目にしました。
例えば、東日本大震災にまつわる予知夢の話で
「これまじめな話なんすけど」と前置きし
「震災で亡くなった人で金儲けしようとしてるやつらって
マジ ヘド出ますよね」
「ほんとに、ほんとに良くないっすよね」と言い
一拍置いてもう一度「ほんとに良くないっすよね」と繰り返し
「話になんないっすね」
「良くないっすね」と
この話を閉めていました。
何事にも動じない印象があるけれど
顔をしかめ 語気を荒らげる中に想いが表れる
そんな一面もあるから尚の事
彼に信頼を重ねる人が増えるんでしょう。
もっとも、興味を示す先が様々で理解も追い付かず
何とも不思議な人ではありますし
そんな一貫性が見出せないところに
人を惹き付ける何かがあるようにも思えます。
自衛隊に関する件については
こちらも倫理観に基いての事のようなので
国防の話に巻き込む向きには異論を呈したい。
それぞれの捉え方が異なる件ではあるでしょうし
著名な人は自らの言動に責任を持つべきと考えてもいますが
彼が抱く畏敬の念は 私も共鳴するものであり
この国の多くの人も同様に捉えていると思いますから。
”惹かれるところがある方々と 関わるものを描かせていただく事にしました"
としたプロフィール通り
当初考えていた中に カズさんも含まれていたのですが
決め手になる表情が見つからず、私は行き詰っていました。
だって Aマッソ加納ちゃんの時の山添さんもそうだったけど
おふざけ顔が多いし
サブとするイラストを、好きだと話していたミュシャに寄せたものにしたい思いも相まっていたから、更に限られる。
他の方々を描きつつ
最近になってやっと妥協点を見出せた表情から
構想に沿って途中まで描いたものの
頭部もかなり描き変えなければ、それっぽくはならないし
そのためには新たな一作を描く以上に時間を要するので
断念せざるを得ませんでした。
○○風なんて、それこそ生成AIが得意とするところだけど
そんな楽しい事は譲れません。
続きはいつか描きたいのです。
因みにカズさんは好きな画家として他にベラスケスやドラクロワも挙げていて、クールベについても見かけた気がします。
読書家でもあり絵画鑑賞も趣味であるからか
お気に入りの一冊として挙げていた「完売画家」の著者は
バラダンレギュラーでもあった中島さん。
いわゆる芸術家のイメージとはかけ離れた現実が綴られているらしく、いつだったか私も耳にした話で、結局人は利害に振り回されるのかと うなだれたその時を思い出しました。
どの業界であれ、営業力に長けていなければ何も進まず
デザインにしても結局はクライアントの意向次第だから
デザイナーのセンス云々と言うのは、的外れだったりしますし。
ミュシャといえば
グラフィカルなイメージで
埋め尽くされているけれど
もしかしてカズさんは
スラヴ叙事詩に想いがあるのではと
思ったりしつつ
初めて取り組む金髪に
私は試行錯誤を繰り返していました
かつてのCMでは、ボーダーのトップスに裾をロールアップした
レアな姿が見られたというカズさん。
動画も今は再生される事なく残念です。
でもその事からオレオ風、KAZ サンド・クッキーを描けて
楽しかったぁー
先の局には、しみじみと感じ入る番組も 実はあって
その一つである「家事ヤロウ!」では
財前さんのお庭で それはおいしそうにシンプルな塩むすびを頬ばる
バカリさん、飯尾さん、カズさんの満ち足りた空気が
それこそ染み入るように伝わってきました。
実家がいちご農家で、草刈りを手伝っていたというカズさん。
財前さんちの稲刈りを楽しいと言い
「田んぼ借りようかな」とまで話していたけど
何が起きるかわからない このご時世、マジでやっておいた方がいいと思う。
体を鍛えてて体幹がしっかりしているのと、何にしても押さえどころを瞬時に把握できるから脱穀もうまくいくんだろうとも思ったし。
その場ではバカリさんの幼少期にも話が及び
それは羨むような状況ではなかったようですが
バカリさん自身がそう感じる事なく、むしろ楽し気に語り
社会が勝手に定める養育者の立ち位置など関係なく
稀な才能さえも育めるんだと心強く感じました。
それにしてもと思うのは
人が興味を持つ先はそれぞれで
その方向に より知識が増えても行くわけだから
画一的に「頭がいい」と考えるのは違うって事。
カズさんだって料理への関心が薄いから
その方面の知識は少な目のようで
日々キッチンに立ってる人なら当たり前のような事も
よく感心してたりするんだもん。
でも彼は知ったかぶりをしないし、驕る事もない。
賢い人ほどそうだなって感じます。
そしてますます賢くなっていくんだし
逆に
誰であれ、驕り始めたら先細るばかりで。
ここで終えるつもりだったのですが
前記事最後の件が不本意な方に流れて行くので
リンクだけでもこちらに。