働いてよかった 思い出深い職場
先月、持病のSLE(全身性エリテマトーデス)に関するインタビュー記事がnoteに掲載された際、今までお世話になった方にも記事の紹介をしました。
昔お世話になったN上司にも読んで頂きたく、不躾ながら久しぶりにご連絡をしたところ、とても温かいお言葉を頂きました。
私は今までいくつかの職場を渡り歩いてきましたが、その中で唯一今でも
働いてよかったと思える職場があります。
その職場の採用面接は人事担当1名とN上司で行われました。
常勤アルバイト(週5のフルタイム勤務)という契約ではあったものの、
地元では有名なホテルの事務職だったためとても緊張しました。
「ここで働いてみたい」という気持ちは強いけれど、持病のことが常に頭をよぎり、通院が必要であることは必ず伝えなければいけないと思いました。
採用されれば、主にN上司と二人三脚で力を合わせて仕事をすることになるため、正直にその時自分が発揮できる力と通院が必要であることを伝えました。後から聞いた話では競争倍率が高かったようですが、運良く採用して頂くことができ、その後約6年半同じ部署で勤めました。
N上司は本当に優しい方で、時々ランチに誘ってくださったので、病気のことや日々の生活で気をつけていることなども話すことができました。
N上司だけではなく、私がいた部署や他部署の方も親切な方ばかりでした。勿論仕事でぶつかることや大変なことはありましたが、「社員ではなくアルバイトだから」という扱いは受けませんでした。
むしろ意見を聞いて貰えたり、信頼して段々と仕事を任せて貰えるようになりました。私はそれをやりがい搾取だと感じたことはなく、楽しんでいました。
途中でN上司は異動されましたが、ずっと気にかけてくださっていました。
特に子宮全摘術をすることになった時は、人事部や部署の方の配慮で
休職扱いをして貰えたので、術後に術後復帰することができました。
退職は急に決まってしまったのでとても申し訳なかったのですが、部署でのお別れ会が開けない代わりにと【部長とマネージャーとのランチ会】と【社長とのランチ会】を開いてくださいました。
また最後の日に挨拶をした時には、花束とプレゼント、そして部署を跨いで多くの方からのメッセージカードを頂きました。
この記事のヘッダー画像がそのメッセージカードで、花束の裏面にはお一人お一人からの温かい言葉が書かれています。
今でも宝物として残しています。
実際に私自身が約6年半の間にどれだけのことができたかはわかりません。
でもこの間に多くの方と出会って学んだこと、そして何よりも温かく受け入れて一緒に仕事をしてくださった方々に感謝したいと思います。