ライオンキング
今日は劇団四季のライオンキングを息子と観てきた。
ライオンキングの映画どころか、ディズニーと全く無縁の我が家ですが、きっかけは、息子がある日いきなり白目を剥きながら「ナァーツィゴンニャーマバギィーツィババー」とライオンキングの最初の歌の冒頭のモノマネをしていたこと。
それがめちゃくちゃ面白くて!
そういえばミュージカルに一緒に行ったことなかったなと思って恐る恐るチケットを取ってみました。彼が2時間も3時間も座っているのは不可能に近いのは分かっていたし、だからこそこれまで避けていたんだけれど、もう注意されたらそれはそれでいいやと開き直って。何より私が、息子と一緒に行きたかったし。
開演前、幼稚園児が集団でみにきていてホッとする。そうだよね、子ども向けだもんね。
結果から言うと、それなりに楽しめたようで嬉しかった。
やっぱり彼はユニークだし面白い視点だなあ、と思ったのが、とにかく舞台の構造や演出が気になってようでそっちばかりみていたこと。
「あの葉っぱはどうやって吊るされているの?」
「あの中に入っているのは人?機械で動いているの?」
「あの飛んでいる鳥はどうして細かく動いているの?凧みたいだね、空気かな?」
「壁が青と緑になっているね、さっきはピンクだったのに。あれはどうなっているの?」
「ハイエナがいなくなっているね、どこに消えたのかな?」
「どうやってゆっくり落ちることができるの?」
ストーリーそっちのけで、とにかく質問攻め。
加えて、聞いたことのない言葉が出てくると、
「生き埋めってどういう意味?」
「おびやかすって何?」
質問が容赦無く、矢継ぎ早に飛んでくる。
すごい。。。。私たいへん。。。
極め付けは、最後の幕が降りると、「これ、物語だったんだね」と呟いていていらして、、、
私「????」
もう私には彼が何を言っているのか、訳がわかりませんでした。。。笑
私は確か2年生の時に初めてcatsをみて、3年生で海外でオペラ座の怪人を見たのだけれど、その時はボケーっとストーリー追っかけていただけだったので、息子は見てるところが全然違うんだなあと感心しました。
しかし、生身の人間の躍動感は、パワーをもらえるね。
全身バネ!で表現するサバンナの肉食動物の世界、小動物の細やかな機微な動き、
舞台上は限りなく人が動き、動かし、アナログで、だからこそそこに、能動的で、詩情や味わいが感じられた。私は無意識に、今それを求めていたのかもと思った。
ここまでエンタメ要素の強い作品は普段なかなか見ることがなかったので、頭空っぽで見ることができるのも楽ちんだね。
しかし、やはりじっとしていられずずっとゴソゴソ動いているので注意するのをぐっと我慢するのが疲れた。笑