【連載】RYUKYU SOUL, HUMAN SOUL #8 首里城①
こんにちは。今回もお読みいただきありがとうございます。前回は那覇空港から首里城に向かう道のりでの出来事を書きました。今回からはこの一人旅の最初の目的地であった修復中の首里城で見たものと感じたことについて、3回に分けて書こうと思います。
<首里城①>
一人旅初日のメインは首里城でした。
沖縄の始まりは琉球王国で、その名前は今でも広く知れ渡っていて愛称としても使われている感覚を私は持っています。そして数年前に首里城が火災にあった時は、多くの地元の人の悲しみの声がメディアによって全国へ広がりました。
だからそれほど沖縄にとって重要な要素である琉球王国や首里城の存在について、そしてなぜそれほど重要なのか知りたかったです。
初日に行くことになったのは2日目にお世話になった民泊の仲介会社の方に提案していただいたプランだったけど、初日に首里城で沖縄に染み付く精神の起源を感じられたことはよかったと思います。
ゆいレールの儀保駅から20分ほど歩いて首里城に到着し、メインの城のエリアに入る前に周辺の自然や地上戦跡を散策しました。
戦時中の兵士の司令部壕の跡や、師範学校の跡。説明パネルには「多くの琉球王国時代を物語る文化遺産が沖縄地上戦によって失われた」と書いてあって、地上戦が行われたと土地に今自分が立っていること、地上戦によって沖縄は土地の歴史や文化や知恵という人類にとって大事なものを語り継ぐ遺産を失ったことを思い出しました。
こういった現実を意識するだけで、沖縄という土地を歩いている時に感じることは大きく変わってきます。それは悲しくもあり恐ろしくも申し訳なくもあり、これと向き合わずに目を背けたくもなりますが、だからこそ「目を背けずにちゃんと学んで語り継がなければいけないし、考えなければいけない」という責任感でもあります。
そして初めて自分の目で見た野生のガジュマルの木には人間にコントロールし得ない自然の大きな力や神秘性を感じて感動して、長い間眺めていました。
首里城の階段や坂道は急で、門が様々な方向にありました。少し登るとすぐ、周囲の景観が見渡せる高台のスポットに着きました。
赤い瓦屋根の建物と、青い空と、緑の木。学校があって、家があって、オフィスがあって、戦跡があって、メディアに映る沖縄はリゾートばかりだけど、この小さく暖かい島で生まれ、生きている人たちが居る。コミュニティがある。ずっと来たかった沖縄にやっと来れたことを再確認して、ここでしか見れないこの景色を必死で目に焼き付けました。
そしてメインのエリアに入る手前にはちょっとしたお土産と琉球王国の王家の人たちが食べていたお菓子なんかを売ってるお店もあって、首里城で当時の世界観を通じて琉球王国の存在について知れる環境がこの先に広がっていることにワクワクしました。
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