日記:(その3)反AIと反反AIの共通点。どちらの主張も著作権の形骸化を招くと考える

その2では、学習データに対する反AIと反反AIの問題点を記したが
その3からは、学習モデルから生成される物に対してどのような問題点があるかを考察していく。

▼反AIの生成物に関する考え方と問題点。

調べる限りだと反AIは学習データに執着するのに対して生成物に対してほとんど主張していないように思える。

"生成AIを使用したイラストは、その旨をプロフィールに記載すべきだ"
といった主張が散見されるが…いや、普通に考えて逆だろ?"生成AIを利用してない絵師が、その旨を記載すればいいだけでは?売りとして"

なんの義理があって日本のごく一部のサブカルのローカルルールに従って世界のプロンプトエンジニア達がXなどのSNSに投稿しなきゃいけないんだよ。と素で思ってしまう………と、これで考察が終わってしまい反反AIとの対比もできないので

反AIの多くは
"AIを認めていないので生成AIの生成物は著作物ではないと考える"
と仮説する。

実際にどの国もAIの生成物は基本は著作物ではないとスタンスをとっている。ただ生成物が著作物でないとするとフリーライド(ただ乗り)の問題が起きてしまう。フリーライド(ただ乗り)の問題については以下でJASRACが述べているので参照されたし。

上記のリンクからだとフリーライドは単なるフリー素材が溢れかえる問題と考えられしまうかもしれないが生成された瞬間にパブリック・ドメイン化してしまうことに問題があると私は考える。

通常のパブリック・ドメインは年月をかけて、芸人用語でいえば"コスられて"著作物としてのその役目をはたし世界共通の財産となるわけだが生成AIの生成物にはその過程が一切なくパブリックドメイン化してしまう。

同じ年代の同じ世相の著作物と生成物(パブリックドメイン)がある時、具体的には

同じ訴求効果を持つ著作物と生成物(パブリックドメイン)のイラストー
同じ結果を返す著作物と生成物(パブリックドメイン)のプログラムー

これらが並べられた時、多くの人は生成物(パブリックドメイン)選ぶと予測する。だれも著作物は手に取らなくなれば、権利を行使する機会もなくなる。よって著作権は形骸化すると考えるーーー

ーーー以上でその3は終わりです。その4では反反AIの考え方を示してその5で私(原理自由主義)の考えを書いていく予定です。今年中に終わりそうないな・・・


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