
Photo by
chikori_88
その人の本をぜんぶ読むこと
ある人にいわれた。好きな作家の本は全部読むといいよと。すると文章がその人に似て文章に生きてくると。教えてくれたその人は以前雑誌の編集をしていた方で、知り合ってからそんなに長くない付き合いで、深くもない仲なのに、わたしが小説や文章を書きたい人間だと知ると、最近はどうだ書いてるか?と時々メールでおしりを叩いてくれる。
彼女は、おせっかいになりそうでならない絶妙な距離感で言いたいことを伝える。嫌にさせない間合いをとってきちんと教えてくれる。ありがたい。だから素直に聞くことができる。彼女のメールの文才に、わたしは上手に叩かれる。
彼女は、何かと懸賞に文章を応募して、時々佳作や賞をもらっている。納得。文章に人を動かす力がある。
そんな彼女に言われたのが冒頭のこと。
それで全部読もうと思っているのが、養老孟司先生と木皿泉さんの本。まずは養老先生から。先生の本は、先生が書いてなくて、インタビューをした人がまとめる、みたいな、語りおろしみたいなものも多い。それでも先生の口調や言うことにはらしさがきちんと感じられてとても面白い。
先日読んだ、「科学のカタチ」は最高に面白かった。今は「ヒトの幸福とはなにか」を読んでいる。もう冒頭から、一文に惹かれた。
そのうち感想文を書きたい。