千縁

千縁(ちえん)です。手のひらに乗るような小さなことから、手の届かない遥か宇宙の果てまで…

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千縁(ちえん)です。手のひらに乗るような小さなことから、手の届かない遥か宇宙の果てまで心を遊ばせたい。思考は自由だ。そんなわたしのnoteはテーマが決まっていなくて、気まぐれです。その時々の書きたいものを書いています。お付き合いくださると非常に喜びます。

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    1週目7本「手のひらサイズ」 考察・評価・感想・次回予告

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屍になるその日まで、キスをハグを

大切な人が死ぬかもしれないとわかった時、あなたはどうするだろうか 泣いて喚くのか、ただ沈んで過ごすのか、自暴自棄になって荒れた日を過ごすのか、はたまた残された日を大切に過ごすのか。 そう、これは、予期悲嘆の話。 予期悲嘆とは、大切な存在とそう遠くない未来に別れなければならないかもしれないと意識したときから始まる様々な反応のことをいう。 当たり前だった日常が音を立てて崩れていくような恐怖。先の見えない、身の置き所のない不安。希望との葛藤。覚悟を決めざるを得ない絶望感。

    • ガクガクブルブルの賢者

      ああ、やっぱりさ、すごく心が疲れているんだよ いまのわたしは。 だけれども、誰かに寄りかかって泣ける時と、泣いてる場合じゃなくて、そんな姿もみせないように踏ん張る時ってあるじゃないか、人生には。 今は後者だ。 若い時は、踏ん張るって決めたのに踏ん張りきれなかったり、踏ん張りすぎて、崩壊したりした。 いや、歳も40を超えたら、踏ん張る時は自分も崩壊しないように、コントロールしつつ、踏ん張れるようになるんだな。というか、ちょっとやそっとの困難じゃ、たぶん、気合い入れるまで

      • 最近は失敗ばかり。物事も遅延しがち。でもその時に間に合わせようとしたり、流れに乗るだけにしたり、そんな中から、得られるものもあった。気づきがあった。ピンチはチャンス。…。そうなんだなぁ。こんなメンタルで認めたくないけれど。

        • 夏に溺れる筆の乗らない日々

          毎日noteを更新する勢にはなれません。 今日も筆が乗りません、どうも千縁です。 今日は台風一過で猛烈な暑さ。 歯医者に行きたくて11時30分に出かけたけど、街に人が結構いた。 キチガイか?と思いましたよ。 うちは台風の前日から家族中で、台風の翌日は38度だって。絶対出ない。と息巻いていた。特にわたしが。 もうね、6月頃から症状の強くなった更年期のほてりのせいで、好きだったはずの夏は、地獄になった。 特に気温が高くて湿度の高い日は、あつくてのぼせて、汗がとまんなくて、

        屍になるその日まで、キスをハグを

        • ガクガクブルブルの賢者

        • 最近は失敗ばかり。物事も遅延しがち。でもその時に間に合わせようとしたり、流れに乗るだけにしたり、そんな中から、得られるものもあった。気づきがあった。ピンチはチャンス。…。そうなんだなぁ。こんなメンタルで認めたくないけれど。

        • 夏に溺れる筆の乗らない日々

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          母の夢まくら

          父は死後13日目、母の夢枕に立った 母との電話で聞いた話はこうだ。 昨日寝てたらね、すごいリアルな夢をみたのよ。 お父さんがね、隣に寝てる夢なんだけど、体温も感じてね、あったかかったの。パッと目が覚めたらお父さんが横に寝てたから、あら、お父さんって言ったら、お父さんも、なんだよっていつものとおり言ったのよ。 で、ハッと思って目が覚めたら、いなくて、夢だって気づいたんだけど、本当に体温を感じたから、すごくリアルだな〜と思って。 と、母が言った。 え?お盆だから来たんじゃ

          母の夢まくら

          泣きっ面に切れた千円札の角

          家族と猛烈にケンカをした ケンカの原因は今日のことではない。もう昨日のことだ。怒りがやまないわたしの火山噴火を抑えられなかった。 昨日の怒りを口から思いっきり腕を突っ込んで、ぐつぐつ煮えたぎった感情のままひっつかんできて、机にぶちまけた。だから、ケンカというか、一方的にまくし立てて、問題提起だけして、外へ出た どんなにケンカをしても顔を見たくないことなんてなかった でも今回は顔もみたくない。世間の人の顔もみたくない ケンカの原因になった出来事で傷ついたままのわたしに、

          泣きっ面に切れた千円札の角

          葬送のチーエン

          父が死んだ あっけらかんとした人だった 繊細かつ大胆な人だった ギターが好きで 英語が好きで パソコンが好きで 歴史が好きで 発明が好きで ゴルフが好きで 野球が好きで 母が好きだった 肺が若い頃から悪く 予後の悪い病気ではなかったものの 肺のケアや 日頃の生活は無理を強いらないものである必要があった 歳をとるごとに弱る身体と 進行する病気のなか 父は弱音を吐かず ただ、いつもあっけらかんと ただ、ひとり残す母のことだけを心配しながら のらりくらり 趣味に没頭する

          葬送のチーエン

          朝顔アドベンチャー

          にょこにょこ、つるがのびる 毎日のびる 枯れたり、咲いたり、咲かなかったり 毎日忙しい 夏休みの宿題の 観察ノートが1日ずつ埋まる 小学校の「せいかつ」の授業で育てていた朝顔 夏休みとともにわが家のベランダへ 朝起きたら毎日子どものお尻をたたいて 観察と水やりをせかす 毎朝すっかり忘れるから 思い入れがないのかと思いきや 忘れているだけで、言うと素直に水やりにいそしむ つるは、とっくに子どもの背も、大人の背も越えた マンションのベランダの天井からわが家の敷地を越え

          朝顔アドベンチャー

          霧と雨の境界で遊ぶ散歩道

          視界の先は、均一のうすーいベールをかけられたように、景色が霧に包まれている。 それは濃霧と対比すると、意識しなければわからないほどに薄い霧だけれども まるで点描画のような細かい点のような水蒸気をを、視界の景色いっぱいに描かれたみたいだ。 今にも、見えない目の前の水蒸気は、ついに雨粒に変わるのが目に見えるのではないか、というほどに、目の前の空気がじっとりと重く、そこに飽和しているぎゅうぎゅうの水の分子の塊を感じる。 そうこうしてるうち、パラパラと傘もいらないほどの雨粒が

          霧と雨の境界で遊ぶ散歩道

          幸せはすぐ隣にあった シングアレインボー シグアレイボー と娘が歌う。今音楽で習っている曲だそうだ。 なんて言ってるかわかんなかったけど、たぶんsing a rainbow♪かな。 朝の仕事行きたくないわたしの頭に、希望に満ちた虹色の空が広がって、この世が一瞬で幸せに満ちた

          幸せはすぐ隣にあった シングアレインボー シグアレイボー と娘が歌う。今音楽で習っている曲だそうだ。 なんて言ってるかわかんなかったけど、たぶんsing a rainbow♪かな。 朝の仕事行きたくないわたしの頭に、希望に満ちた虹色の空が広がって、この世が一瞬で幸せに満ちた

          私は私だ。最高だ。いいじゃないか。ぶっ飛んでいこう。

          自分にはない文章に出会ったとき、わたしは嫉妬を抱く。 感情の動きがまるで今目の前で見せられているかのように表現された文章を見たとき、隙や無駄がなく並べられた卓越した文章を見たとき、それは起こる。 嫉妬なんておこがましい。自分にはもともと大した実力もないのに、そこに肩を並べられると思っている証だろう。恐ろしい子、わたし。 まぁ素人ってのは、身の程をわきまえない。たいがいそんなもんだ。許してくれ。 嫉妬を抱いた時、頭の中は、もわーっとして急停止。考えらなくなる。まるで、急

          私は私だ。最高だ。いいじゃないか。ぶっ飛んでいこう。

          可愛いお尻がぷるぷる揺れる夜

          今週は頑張ったよ。出来栄えはちょっと悪いかもしれない。だけど、とりあえず走り切った。全力で。頑張ったね、わたし。よくやったよ。今日はもうダラダラすんねん。夕飯は娘がカレーと味噌汁がいいって言ったから、簡単!らっきー!って作って、プシュッと、ご飯が炊けるまで調子悪くなるので最近控えてた、サワーも飲んじゃうもんね。6歳、小1の娘がお手伝いをしたがったので、娘の水筒とわたしの水筒を洗う任務を与えたら、普段からパンツに肌着で家の中を過ごすのが好きな、そのスタイルの上に、エプロンと頭巾

          可愛いお尻がぷるぷる揺れる夜

          文章のダメ出しは、手にとって読んでもらえて内容を揉んでもらってるんだから、上等だと気づいた話

          先日、インタビュー記事の原稿になかなかのダメ出しを頂いたのです。 その時に、あまりへこんでない自分がいたのに気づいたのです。 なぜか。 一因は、文学フリマで、自分の作品を見向きもされない辛さをきちんと体験できていたから。 これは、これから作家活動、またはライターの世界で生きて行くには必須の体験だったな、と。 最初から人気でいてごらんなさい。売れないことが怖くて仕方ないだろうと思うよ。それは想像してあまりある。見てもらえないことが、当たり前という、その怖さが、最初から

          文章のダメ出しは、手にとって読んでもらえて内容を揉んでもらってるんだから、上等だと気づいた話

          わたしがさっき、たまたま部屋を見下ろす明るい満月から受け取ったインスピレーションは、受け取った感情を動かすエピソードに出会ったときに、サボるな、面倒でも、その時書きなさいって教えだと思う。わかった。やるよ。お月様。ありがとう。

          わたしがさっき、たまたま部屋を見下ろす明るい満月から受け取ったインスピレーションは、受け取った感情を動かすエピソードに出会ったときに、サボるな、面倒でも、その時書きなさいって教えだと思う。わかった。やるよ。お月様。ありがとう。

          月光浴

          たまたま目が覚めて、たまたまカーテンを閉め忘れていて、たまたま窓の外を見ただけ。 ふと月と目が合った。 満月だった。夜中1時。窓の外から、まっすぐ部屋を見下ろしていた。 南の空にゆったりとたたずんでいるそれが、はっきりとした輪郭でいるのは、空に雲がないからだ。空気に水分を多く含むとゆらゆら輪郭がぼやけるのは科学の常である。 明るい光は、部屋に差し込んで、普段だったらカーテンをひいて、暗くして、残った豆電球の暖かい光のもとに照らされていたはずだった私たちを、それに代わり

          書くことで、いまやりたいこと、大切にしたいこと

          書く、ということで、いまやりたいと思っていることのひとつに、ひとつを詳細に語る、ということがあります。 深掘りされた緻密な表現は心に響いて染み入るから。その情景だったり、心理だったりの理解を深め、より読み手の深部の感情を揺さぶる。読み手の体験や経験を想起させ、作者が何を伝えようとしているかにシンクロさせることができる。 そのシンクロの結果、読み手の頭のなかには、作者の意図した世界が広がり、作者が言わんとした世界をより深く理解してもらうことができる。 ある、猫を飼っている

          書くことで、いまやりたいこと、大切にしたいこと