千縁

千縁(ちえん)です。手のひらに乗るような小さなことから、手の届かない遥か宇宙の果てまで心を遊ばせたい。思考は自由だ。そんなわたしのnoteはテーマが決まっていなくて、気まぐれです。その時々の書きたいものを書いています。お付き合いくださると非常に喜びます。

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    1週目7本「手のひらサイズ」 考察・評価・感想・次回予告

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お姉さんと女の子

仕事帰りの電車 斜め向かいに50代くらいの綺麗めなお姉さま方が2人、お互いの方に少し身体を向けておしゃべりにいそしんでいる。昔からの仲のよい友達かのようにおしゃべりはとまらない。気の知れた仲のように見える楽しそう。 その反対の斜め向かいには、ひとりで座る小学校4.5年生くらいの女の子。ぼーっと外をみたりして過ごしている。 お姉さんたちはどうやってここまで生きてきたのかな。 この女の子はどうやってお姉さんになっていくのかな。

    • いつも綺麗の足枷。

      近所には、いつも綺麗にしているママさんがいる。綺麗にしているのレベルが頭3つくらい飛び抜けている。 一般人とモデルとは言わないが読者モデルくらいの差は確実にある。 街で見かけてすれ違ったら明らかに、あ、あの人見たことないけど、タレントさんかな?とか、思うくらいの、頭から足先まで、自分スタイルの確立されたいつも綺麗な人。 このいつも綺麗というのは、庶民的で気さくで嫌味のない綺麗なママのヒエラルキーのトップに立つような人。 もともと目鼻立ちは綺麗に整っていて小顔の美人さん

      • ウルトラマンの変身は見えないおかんが手伝っている説

        ウルトラマンが拳を突き上げて巨大化する時にウルトラマンスーツに変身するのは、その変身の工程を見えないおかんが手伝っているんだと思う。 ウルトラマンといえば、地上の危機を助けてくれる巨大化するヒーローだ。 わが家の7歳娘は、小学校1年生。ウルトラマンとの意外な共通点を発見したので、ぜひ発表したい。 娘は気分にムラがある。例えば朝の着替えなんかはその傾向が顕著だ。母の着替えしようの声掛けだけで、部屋にいき、衣装ケースをあけて、自分で当日の気候にあわせた服をスッと選んで着てこ

        • 青い君よ、さよなら(超ショートショート)

          君がその手をお隣りさん家までひらひらと伸ばすから、怒られやしないかと最近はひやひやしていたよ。 君を、とうとうもといた場所に帰す時がきて、風に乗って気持ちよさそうに揺らしていたその手を寂しく見つめる。 思ったよりもよく伸びて、うちのベランダの片隅に置かれてから、あっという間に天井に達した。お隣との間仕切りの上の空間に届くほど。 その間仕切りの空間を超えてほんの少しだけ、向こう側に飛び出た手は、風が吹けばゆらゆらとこちら側に戻ってくる。 こちら側に戻ってきたそのゆらゆら

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          コーラス

          最近、生命力が湧いてくるような体験をしています。それが今、7歳の娘の小学校のPTAの活動で行っているコーラスです。 コーラスは、小学校のPTAの係のひとつにある文化委員でのれっきとした仕事なのです。1年に一度、地域の文化委員の集うPTAのお祭りがあり、そこで出し物、つまりコーラスを披露するというのが文化委員の役目なのです。PTA同士の文化交流の会ということなのでしょう。 9月頃から週一回、週末にぼちぼち練習が始まって、ついに本番まで、あと3週間ほどとなりました。その練習自

          コーラス

          世界を巻き戻す

          バックトゥザフューチャーは、わたしたちの世代ではみんな知っている有名な映画で、わたしたちは、過去に戻ることがいつかできると何故か思っている。 でも、過去に戻る。そんな都合のいいことは存在するだろうか? 過去が存在しているところに、現在の自分が加えて存在することができる、というのが過去に戻る定義の一般的なところだろうと思うのだけど。 わたしはそれは到底無理ではないかと思う。でも巻き戻す、なら可能ではないかと、思っている。 巻き戻す。時間が進むごとに物質が変化し続けるその

          世界を巻き戻す

          患うわたしの煩わしい日々

          最近、とにかく煩わしい。長引く咳、腰の痛みがその煩しさの原因だ。 咳がなかなか治りきらない。もう3週間目になるのにまだ痰絡みの咳が出る。煩わしい。今年の風邪の特徴のようで、薬局では咳止めが品薄になるほどだ。子どもがもらってきた風邪をまんまともらって発症した。 そして、右のお尻のひらぺったいところが痛い。わたしの腰の骨は、4.5番目の骨の隙間が狭くなっていて椎間板が少し飛び出して、神経を圧迫し、症状がでている、腰椎椎間板ヘルニアだ。これは再発だ。なかなか治らない。腰の痛みと

          患うわたしの煩わしい日々

          ピョコピョコピョコピョコ♫

          娘7歳が週一回のスイミングのレッスンに通っています。 6歳の終わりから始めてまだ3か月くらいです。小学校では1年生のうち水泳の授業は7回しかなく、泳法みたいなものは特に実施されなかったようで、親として子どもが何かの時泳ぎが出来ないのも不安だったので、子どもがスイミングに通いたがったのを幸いに、とりあえず25メートル泳げるくらいを目的に通わせることにしました。 最初は初級で、水慣れがメインのレッスンでした。25メートルプールは、少しだけですが、徐々に水深が深くなります。小さ

          ピョコピョコピョコピョコ♫

          ポリコレを噴き上げてみた

          ポリコレに出会った、ある日のことです。自分のなかでポリコレに対する、ある結論を見い出したので聞いてください。 それは、先日、家族でマックに行った時のことでした。ポテトを食べる手が自動化して止まらないわたしの目線の先に止まったのは、70歳代くらいの女性…、いや男性かわからない方でした。 その方は、肩まで伸びたウェーブがかかった髪をハーフアップにして後ろで止め、前髪は巻いて横に流していました。全体的にきちんとセットされている印象で清潔感がありました。髪色は明るいブラウンでそれ

          ポリコレを噴き上げてみた

          毎日更新勢の書く筋力

          こんにちは、noteは、気が向いた時に更新勢です。千縁です。 先日、文章を読み手に伝わるようにちゃんと書く練習をすると決めたものの、今日は書くことが思いつかなかったので、noteで日頃から感じていた不思議について、つづってみたいと思います。 わたしは、日頃からnoteを毎日更新することを目標にしている方たちが不思議だな、と思っていました。 なぜなら、好きで自分に課して毎日更新しているのに、毎日の投稿は、辛い苦しい行為だと訴えている人が多いからです。 自分が自分に課して

          毎日更新勢の書く筋力

          いいひとはこんりんざいやめる

          事件だ事件だてーへんだ。 自己犠牲はすぎるとうっとおしいんだぜ。 でもくたくたに疲れ果てるまでよかれをやりすぎちゃうやつもいるんだぜ。 ばかみたいだぜ。 それでまた失敗したぜ。 もうきめたんだ。こんりんざい、よかれはやめる。てきとうに、てきとうに、いきていくんだぜ。はーあ。

          いいひとはこんりんざいやめる

          最後の実験。

          わたしのnoteはいつも実験的で、読んでいる人のことはあまり思いやれていない文章が綴られています。 なぜかというと、例えばエッセイやコラム、小説、webライティングなどの定型の文章を書くことに慣れていなかったので、とにかくそれらを書く練習のために、頭にあることをその型にはめて文章に起こすことを先決していたからです。 「とにかく書く」が今までの目標でした。上手い下手は置いておいて、思いを文章に起こす、これが重要なことでした。吐き出された言葉が使えるか使えないかは二の次、整っ

          最後の実験。

          対局にある幸せ

          わたしにとっての幸せとは? 色々あるけど、中でもたぶん、重さを感じること、集中すること、特にこの2点が挙げられる。 前者の「重さを感じること」は、自分以外の誰かの質量を身体に感じた時。例えば、仰向けに寝たわたしの足の間に挟まって眠った子どもの全体重。同僚や先輩に励ますようにぽんぽんと叩かれた肩の上に乗せられた手の重み。狭い洗面室でわたしの後ろを通る時、気遣って軽く優しく触れた夫の手の重み。 たぶん、意図せず、不意に加わる重みに弱いのだろう。今挙げてみた共通点だ。 この

          対局にある幸せ

          ボールプールに突き進む人生

          人はボールプールの中で生きているようなものだと思う。道を歩いていると、自分がボールプールの中を歩いているように思えて滑稽に感じる時がある。 ボールプールは、子どもの、小さな子ども、幼児の遊具広場によくみられる。直径2.3メートルくらいの広さのある場所の周りを低く囲った中に、床いっぱいにキャッチボールサイズのカラフルなビニールボールが敷き詰められているのが、ボールプールだ。 小さな子どもが入ると、身体がたくさんのボールに埋もれてしまうので、まるでプールのなかを泳いでいるかの

          ボールプールに突き進む人生

          屍になるその日まで、キスをハグを

          大切な人が死ぬかもしれないとわかった時、あなたはどうするだろうか 泣いて喚くのか、ただ沈んで過ごすのか、自暴自棄になって荒れた日を過ごすのか、はたまた残された日を大切に過ごすのか。 そう、これは、予期悲嘆の話。 予期悲嘆とは、大切な存在とそう遠くない未来に別れなければならないかもしれないと意識したときから始まる様々な反応のことをいう。 当たり前だった日常が音を立てて崩れていくような恐怖。先の見えない、身の置き所のない不安。希望との葛藤。覚悟を決めざるを得ない絶望感。

          屍になるその日まで、キスをハグを

          ガクガクブルブルの賢者

          ああ、やっぱりさ、すごく心が疲れているんだよ いまのわたしは。 だけれども、誰かに寄りかかって泣ける時と、泣いてる場合じゃなくて、そんな姿もみせないように踏ん張る時ってあるじゃないか、人生には。 今は後者だ。 若い時は、踏ん張るって決めたのに踏ん張りきれなかったり、踏ん張りすぎて、崩壊したりした。 いや、歳も40を超えたら、踏ん張る時は自分も崩壊しないように、コントロールしつつ、踏ん張れるようになるんだな。というか、ちょっとやそっとの困難じゃ、たぶん、気合い入れるまで

          ガクガクブルブルの賢者