恋愛小説を書籍化して後悔したこと
恋愛小説を書籍化して後悔したこと、それはズバリ身内に見せるのが恥ずかしい。この一点に尽きる。
先日、文学フリマで売った、「ぼくの甘くて怠惰な恋」は、28歳の俳優りょうと、40歳の脚本家の中年女性ゆきの恋愛を書いた。
一番書きたかったのは、中年女性の苦悩。その次に若さの魅力について。
最終章では、ゆきが抱く、女性としての苦悩をガッツリ語るシーンがあるんだけど、ここが書きたくて、前半の二人のイチャコラを頑張って書いた部分もある。
なんか、わたしに投影されるかもしれない恐怖。これは物書きさんがみんな通る道なのか、当たり前に慣れなさいって世界なのか。とほほ、わたしは全然慣れないよう。
この処女作、ほぼ売れなかったし、読んでくれている人の頭数がまず少ない。そこへ来ると、まあ、身内だけでも読んでくれるならと読ませて、と言ってもらえて最初は嬉しかった。でもやっぱり恥ずかしくて、覚悟して渡したけど、やっぱり今も恥ずかしい。
身内ってのは、まず夫でしょ。夫は本の表紙のデザインをしてくれたから、自分がしたデザインが物語とどう関連してるのか知りたいから出来上がったら読ませて、と言われていたので渋々渡した。
彼の名誉のために言わせていただくと、表紙の原案はわたしで、彼はフォントや全体の体裁を整えて、データを作ってくれただけ。全体のデザインの良し悪しは彼のせいではない。
話がちょっとずれたけど、あと、20年近くの付き合いのある友人2人が恥ずかしい。そこは本当に家族ぐるみで仲が良くて、わたしの若い頃の成長過程も知っているわけで、なんか恥ずかしい。友人に見せていない顔を知られているような気分。見られたくないわたしを見られる気分と言ったらいいのか。
あれだな、若い頃は、下ネタとか屁でもなかった。看護学校に行っていた時の友達とは、昼休みによく下ネタで盛り上がって、ゲラゲラ笑っていた。
なのに、これはなんだろうね。子どもも産んでおきながら、産んだからなのか、なんか、めっぽう下ネタに弱くなって。ムッツリスケベになった感じ?推しを想像してニヤニヤする感じ?にとどまっているね。
だからこそ、この小説が生まれたってのもあるんだけど。
最初はね、推しとどうやったら出会えるかって妄想したのが着想の物語だから。ムッツリ万歳!!いや、違うと思うー笑
まあ、どうでもいいか。とにかく、自信もないが、わたしは愛を込めて書いた。自分なりにいい作品ができたと思う。
いや、だけど、自作1本しかないからさ、これははずいから、もう1本の子の小説読んでみたいなことできないじゃん?
いや、ほんと最初ファンタジーとかにすりゃよかったなー。
だからね、次回はこんな不純な動機でファンタジーを書籍化するよ 笑