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私が感じた「発達障害ビジネス」2

1の続きなので、ぜひ1を読んでからお読みください。

療育の最大手サービスはオンラインで週1回、月4回で月9万という提案をしてきた。さすがに疑問を感じ、学校の先生に愚痴がてら話してみると、その療育手法(ABA応用行動分析学)を学生時代に専攻していたというその先生は、「そんなにお金出してやることじゃないです」と一刀両断してくれた。
その言葉が背中を押してくれて私は自力で本を読んで、家庭で実践することにした。専門だった先生が断言してくれたからよかったものの、不安な気持ちを抱えて、少しでも子供がよくなるならとこのような療育を申し込む人も少なくないだろう。この療育が80万越えと考えるとTMS治療の32回が61万というのは、効果もあって安上がりだったのではないかとすら思えてくる。
医療行為なので確定申告で医療費控除も申請することができた。

しかしもっと悪質だと思ったのは、このサービス業者が行っている発達障害保護者様向けと銘打った「無料勉強会」である。


表向きは無料勉強会と称しているが…

発達障害について調べていると、インスタの広告などでも無料勉強会の広告がたくさん出てくる、興味があったので違うテーマで2度ほど申し込んだ。
大きく言えば「発達障害のお子様向けの進路」というテーマで、担当者がいろいろな学校の選択肢を紹介してくれるという内容だった。2回ともテーマは似ていたので内容もだいたい同じようなものだった。

この勉強会の後「今の内容で不足だった分は個別面談を受け付けて、相談に乗ります」ということだったので個別面談を申し込んだ。私が聞きたかったのは、娘のこだわりの強さみたいなものとうまくつきあっていくにはどうしたらよいかというようなことだった。

その後、「個別面談を受け付けましたので、アンケートに答えてください」とメールが来たのでアンケートフォームを開いた。しかし、その内容にどうしてもひっかっかってしまい、結局個別面談をキャンセルした。
そのアンケートフォームは必要な入力もあったが、発達障害で悩んでいることなどの記入欄はなく、なぜか親の会社名まで記入する欄があって、なにかおかしいと思い始めた。
よくよくその日の資料などを読み返してみると、発達障害の子には進路や就職の面で普通とは違ったお金がかかってくるので、ライフプランを見直しませんか?そして保険を見直しませんか?という結局保険の勧誘だったのだ。
無料勉強会は、全く無駄ではなかったと思うものの薄い内容にして、個別面談に持って行って、結局の目的は保険の勧誘をするというのはかなり悪質だと私は感じた。
それなら最初から発達障害の子供にかかるお金やライフプランを一緒に考えませんか?という勉強会を最初からすればよいのだ。必死な親に対して最終目的をぼかして人を集めるのもコンプライアンス的にどうなのかとすら思う。

急激に成長している会社にはやはり裏があるなと思った機会だった。
そして無料で発達障害の相談に乗ってくれるような機関は、公的機関以外はあまり信用してはいけないと肝に銘じた。私も見立てが甘かった。

このようなことから私が感じた発達障害ビジネスについて書いてみようと思った。この経験が誰かの参考になれば嬉しい。

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