怒りを撒き散らす不機嫌妻から素直で可愛いご機嫌妻へ。
「不機嫌を撒き散らすなよ!」
「不満があるなら言えばいいのに!」
「察してもらいたいとか無理だから!」
ケンカの度に夫に言われていた言葉たち。笑
男は、女の気持ちを察することができない。言われないとマジでわからない。「そんなこと考えたらわかるでしょ!!」も通用しない。考えないし、考えたところでわからない。笑
多分、うちの夫はそんな男性の中でも最も察することが出来ない男だったと思う。ものすごく、そう思う。「なんでそんなこともわかんないのよ!女心がわからないやつ!!!」何度そう思ったことか。笑
でも、それは、私のために「察することができない男」だったのだ。
なぜか?
それは、わたしがあまりにも、あまりにも、「本音が言えない女」だったから。
付き合って7年になる夫とは、当時は不倫関係だったのだけれど、心の仕組みや宇宙の原則を彼から教わったり、当時の夫との関係を相談していたり、スマホを通したやり取りは毎日たくさんしていて、始まりはメッセンジャー、いつからかLINEを使って、毎日毎日会話をしていた。
でも、わたしはとにかく自分の気持ちを声に出して表現することがほとんど全くできなかった。ほとんど、全く。
いつだったか、ごくたまに会える日にカフェでお茶をしているのに、わたしは、ただひたすら彼の話を聞いて、聞かれたことに答えて、デートを終えたのだけれど、さよならした後にとても疲れていて、とにかく苦しかった。
そして、さよならしてから、LINEで怒涛のように話した。話せなかった事がなだれのように、溢れ出した。
そんな感じで、当時は面と向かって自分のことを話すことすら出来ないくらい、「本音が言えない女」だった。本音どころか、今何を感じてるか、とか、会いたかった、すら声にならなかった。
そんなだから、スマホを使ってしか会話にならなかった。今思えば信じられないんだけど。笑
で、とにかくそんなところからスタートしているわたしにとって「世界一察することができない男」との恋愛は「世界一本音を言えない女」の「本音を言うチャレンジ」の連続だった。
毎回のケンカも、
「不機嫌を撒き散らすなよ!」
「不満があるなら言えばいいのに!」
「察してもらいたいとか無理だから!」
だった。笑
「言えよ」「そんなことくらいわかれよ」みたいなケンカを何度やったんだろう。笑
我慢するのがデフォルトになっていたわたしは離婚してシングルマザーになった頃にも、彼が子どもが生まれても経済的にまだまだ不安定なときに
「オムツ代くらい払え!!!!!」
という伝説の大爆発をして。笑
わたしにとって彼は「本音を言う」「願望を伝える」ということにおいて、世界で1番の練習相手だったわけです。笑
スタートは
「面と向かっては何も話せない」ところから。
少しずつ、その度に色んなエゴが出てきて、その都度手放していったのでした。
父親がものすごく怒鳴る人だったから、幼少期から本音を飲み込んできたわたし。自分の気持ちより周りを優先するようになったわたし。嫌だなと思っている事を伝えたら相手を傷つけてしまうと思っていたわたし。こんな事言ったら嫌われてしまうんじゃないかと恐れていたわたし。こんな自分が欲張っていいのだろうかと思っていたわたし。不満があっても気づかずに不機嫌になっていたわたし。不機嫌を溜め込んでヒステリーで爆発するばっかりだったわたし。ものにあたって椅子を投げつけた日もある。もともとはとてつもなく小さな事が原因だったのに、泣き叫んで大変だったな。
本音を感じ取って伝える、というシンプルな事でも、本当にたくさんのドラマを一緒にやってきたなぁとしみじみしてしまう程、色々あった。
何度ケンカしたのか、数えきれなくて恐ろしい。夕方から朝方までLINEでケンカしたり、車の中でケンカして、新宿の交差点のど真ん中で降りろと言ったり、結婚をする直前には、大雨の中、傘もなく飛び出して大泣きしながら追いかけてきてくれるのを待っていたし、もう、本当にどんだけメンヘラだったんだ。笑
全部あたしのメンヘラのせいだ。
踏んではいけない地雷が山ほどあって、その心の傷に触れてしまえば、怒る怒る、泣き叫ぶ、ヒステリーで爆発する、ものを蹴る、投げる。
そこで彼から「感情的になるな」となだめられても無理で、「落ち着いて話せるなら聞くけど?」と言われても「あなたが悪いんでしょ!!!」と泣きながら責め立てて、「まともに会話できないならまたね」って去っていかれようものなら「そうやって見捨てるのね!!!」と泣き叫んでいた。
こんなに重度のメンヘラっている?笑
(よく恥ずかしげもなく!笑)
それを毎回やっていたんだから、カロリー使う。笑
なんで彼はそんなわたしを捨てずに付き合ってくれてたんだろう。おまけに結婚までした。笑
それが、今はあの頃が嘘のように、メンヘラが癒されて、重いのも、ひねくれるのも、いじけるのも、ヒステリーになるのも、不機嫌を撒き散らすのも、本当になくなっていって。
自分で自分の感情を世話できるようになった。
何かに怒ったり傷付いたら、「あんたが悪いのよ!」じゃなくて、「胸が痛い!わたしにどんな傷があるんだろう」「何に気づいて欲しいの?」って自分の内側を見つめられるようになったし
何かに悲しかったり寂しくなったら、「何でそんな事するの!?やめてよ!!」じゃなくて、「なんでこんなに苦しいの?いつのわたしが悲しかったの?」「わたしが癒してあげるからね」って自分で小さい自分を抱きしめられるようになった。
「自分の感情は自分の持ち物だよ」
「自分の問題は自分の心に向き合って」
「感情を自分で落ち着かせてフラットになったら話そうね」
ここ数年も何かある度に言われ続けて、少しずつ軽くなってきて、心が乱れる幅も少なくなってきて、大きくて激しい感情が出ることはほとんどなくなってきて、でもまだ揺れてしまうパターンはいくつかあったのだけれど、ようやく、完全に自分で何とかできるようになった。紐解きや癒しきるのに友達の力を借りることはまだあるけれど、感情が揺れたまま、怒りのままにぶつけることはなくなって、本当にケンカにならなくなった。
これは、革命だ。笑
そして、気づいたのは、
心が反応して感情が揺れたとしても、その感情を自分で癒し、本音に気づいて、それを素直に伝えられたなら、それはただただ素直で可愛くて愛おしい本音で、「なんていじらしくて可愛いんだ」って抱きしめたくなっちゃうくらい、純粋で可愛らしい事なんだってこと。
ついこの前も
「やっぱりちょっとヤキモチ妬いたから、あとでゆっくり抱きしめてね😔」
と言ったのだ。
そしたら彼は
「素直に伝えてきて可愛すぎるーーー!たくさん抱きしめるーーー!!愛おしい千恵さんよーーー」
って信じられないくらいたくさん愛を注いでくれて。笑
なるほど、素直な願望は愛されるのね、と改めて素直最強説を深めw
メンヘラの不毛さを感じたのだよね。
これは、明らかにメンヘラでいるよりも、100倍、いや数千…、数億倍くらい得してる。笑
昔だったら、ずーっとプンスカして、勝手に怒ってて不機嫌になって、何か聞かれたとしても「嫌だからそういうことしないで!」「なんであたしが嫌がることするの!?あたしのこと大切じゃないの!?」とか言っていた。笑
「わたしのこと大事だったらわたしが嫌がることはやらないで!」というメンヘラの主張w
重い、ウザい、自由を削がれるw
メンヘラで居続けるって、重いしウザいし可愛くないし、苦しいししんどいし、辛いし絶望するし、どん底のずどーーーーんな感じだし、絶対に絶対に損しかない。
苦しいのに、やめたいのに、メンヘラをどう卒業したらいいのかわかんない、誰か助けてーーーって人がきっと山ほどいると思うんだけど、
メンヘラ、まじで直る。
重度のメンヘラでも、超幸せになれる。
必ず、メンヘラを卒業できる日が来る。
ほんとにほんとに、世界が違って見えるから。
あの重たくてやる気も出ないずどーんな感覚とはおさらばして、本当に心から安心して、たくさんたくさん愛されよう。自分で自分を思いっきり愛そう。
メンヘラって、実は超超超可愛がられる、素直な女の子になる可能性を秘めているよね!笑
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