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推しに踏み出す勇気をもらった話


推しに出会い、推しを追いかけ、推しから勇気をもらった話です。


一歩を踏み出した時。

それは、ある日1日を境に世界が一変する!

というよりも、私の場合はジワジワと、少しずつ、グラデーションのような変化だった。

しかしその変化を呼び込んだきっかけは何かと言うと、それはある日なんとなくある声優さんを知り、その人のSNSを知り、その人をフォローしたことが始まりだったと思う。

そんな、推しの声優さんに出会い、踏み出した話がこちらの漫画。

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前述したように、この推しとの出会いの後も私の変化はゆっくりグラデーションのようなものだった。

推しの「マンガ描いてくれる人募集です」という言葉につられて、マンガを描き始めてからも。

描いてみたい。描いてみよう!

そう思って始めたことも、いざ始めてみると大変なことが山積みだった。

初めて導入したデジタル原稿は、紙に描くのとまるで勝手が違う。

データの扱いも分からない。

デジタルの作画ソフトが使いこなせない、そもそも用語が意味不明…。

道具の使い方がおぼつかないために????で埋め尽くされる脳内と、そもそも作品を作る以前の毎日。

この歳になって何をしているんだろう…。

そう思い、立ち止まってしまう日々だった。

こんなことしてていいのかな。

無意味なんじゃないかな。

やっぱりやめようかな。引き返そうかな。

そんな一進一退が1ヶ月、半年、1年…。

描き続けられる確証もないまま、ただ目の前の白紙を埋め続けていた。

そんな時飛び込んできた、推しのラジオ特番の公開ライブ。

行きたい!という気持ちとでも…という躊躇が湧いてきた。

チケット代、交通費、移動中の飲食、グッズ代、行き来にかかる時間

さらに、私が家にいない間は、子どもを見るために夫の時間も拘束される

私にはどれも、私という人間には身に余る贅沢に思えた。

もともとインドアな性格で、結婚してからは特に1人で遠出なんてほとんどしたことがなく、長距離移動と言えば家族旅行くらいの私が、自力で行けるんだろうか。

私が家にいさえすれば必要のないこれらの「贅沢品」を私が享受していいのだろうか。

思えばいつも、一歩踏み出す時の躊躇って

こんな挑戦、私には不相応なんじゃないか。

っていう不安だったり恐怖だったりする。

それでも、推しが私に見せ続けてくれていた「好きにまっすぐ進む姿」が背中を押して私は一歩踏み出した。

もちろん平素から、行けばいいじゃん、好きなことしたらいいじゃん、と見守ってくれていた家族の存在も欠かせない。

家という私にとって平穏で安定した世界から踏み出して、自分の足で歩いてみる外の世界は、やっぱり緊張もして不安で恐怖ではあったけど。

1度ドアを開いたら、また次のドア、次のドアという風に心は新しい世界へと向かっていった。

今でも、推しが私にドアを開くきっかけをくれたと思っている。

好きなものをまっすぐ追えばいい。そこから新しい世界が見えるんだということも。

それは必ずしも楽しいことばかりではないけれど、大変ななかにもきっと素敵なプレゼントが待ってるということも。

これからも私はドアを開いていくだろう。

迷いながら。不安を抱えながら。それでも勇気と期待を抱いて。

その先で新しい景色が見れることを願って。


読んでくれてありがとう。

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