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昔の先生はドラマチックだった

運動会の練習が始まって早一か月。

本番を迎えた。

一か月頑張った子どもたちの演技競技はいいなあ。
大きくなったなあ。

と、楽しい。

私が教師を始めたころの諸先輩方は
運動会の練習にも本気だった。

この日にこの練習をして、
あの日に隊形移動をして…
緻密に練られていた。

その中には、
「この日にガツンと叱る」
みたいな日もあった。

意識していても、
どうしても起こる中弛み。

そこで、ガツンと叱る日が事前に計画されていた。

水を切った稲がしっかり根を張れるように、
子どもたちがそのあと何倍にも伸びゆくように。


稲作には「落水」と呼ばれる、いわゆる水切りが必要なんだそう。
水を抜いて、土を乾かすことで、土の中まで空気が入ったり、
稲がしっかり根を張り、栄養をしっかり吸収しようとするらしい。


人間も同じなんだな。
叱られたあとには、子どもたちの目にしっかり力が入る。


子どもたちがしっかり根を張り
すくすくと伸びゆく姿がみたいなあ。

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