香港の禁区って何?
先日行った香港の禁区(制限地域)の沙頭角について、
数回に分けて書きましたが
私の記事を読んで「禁区って何?」と友人からの質問をいただきました。
香港に長く住んでいる友人でも、禁区の存在を知らない人が
結構多いです。
Wikipedia(日本語版)によりますと
香港辺境禁区とは、香港と中国の境界領域に設けられた
住民以外の立ち入りが制限されている区域。
共産党政権下の中国大陸からの侵入者や非合法活動を防ぐ目的で
1951年6月に公告・設定され、現行の区域は2016年に確定されたもの。
などと、記載されております。中国共産党の政治になった後に
設定されたボーダーです。
戦前にはありませんでした。
Wikipedia(中国語版)に更に詳しく記載されております。
1997年に香港が中国に返還された後も、一般の人たちが許可なく
禁区に入ることはできません。
今でも一国二制度が機能しております。
2024年1月より地域外に住む一般の人たちの
沙頭角への入境申請が可能になりましたが、
香港と深圳の間の緩衝地域に、
一般の人が入れない禁区の村が、幾つもあります。
特に中国へのイミグレが繋がる羅湖駅は、中国側に入り込んでいます。
コロナ禍で香港の外から出れなかった頃、
上水から禁区ギリギリまで
サイクリングに行きました。
コロナ禍が明け往来が再び自由になり、
香港⇔中国は大勢の人たちが移動しておりますが、
今でも一般の人たちが入れない制限地域が存在します。
香港政府は制限地域を縮小すると発表しましたが、
撤廃までの発表はございません。