スペイン子供あやし事情

スペインの子供のあやし方は日本のそれよりオーバーリアクション&ハイテンションでバラエティに富んでいるなーと感じます。とは言え日本の平均的あやし事情もよく分らんのですが、、

例えばこちらでよく聞くフレーズを私なりに直訳すると、

「かわゆいでちゅね(直訳‥おいしそうでちゅね)丸ごと食べちゃうぞ!!」

「このほっぺは食べるしかないわね!」

「私のこぶたちゃん!」(その他、私のこねこちゃん、私のこいぬちゃんなど。しかもあなたのではない。)

「愛してる私のボクちゃん!」

「甘えん坊ちゃん!」

「もうママとラブラブする時間ね!」

「何してるのおでぶちゃん!」

「あり得ない程可愛いわ!」

など数えればキリがない。これらをすごい大声で連呼する感じ。周囲がとにかく赤ん坊に嵐のように大声で話しかけまくり、顔とか手とか足とかにキスしまくるのです。なるほどこれはこの国におしゃべりな人が増える訳だ。

私は我が子に日本語で話しかけているにも関わらず、徐々に影響を受けて超ハイテンションに

「✕✕ちゃんは可愛いでちゅね!じゃがいもと一緒にオーブンに入れて焼いて食べちゃおうかね!?」

と言ってみたものの、なんだか日本語だとしっくり来なかった。

話は逸れますが、大人同士の呼びかけも

“Hola guapa!” オラ、グアパ! (“Hello Beautiful!”)

などというフレーズが頻繁に用いられるし、初対面のカジュアルな挨拶では両頬のキスが基本(女性×女性、または女性×男性の場合)というフレンドリーっぷりです。

私の父が初めてスペインを訪れた際、夫の家族の女性達が空港で顔を見るや否や反射的に首もとに飛びつき両頬にキスをしたのですが、驚いてテンパった父は左右往復二回(計四回)もキスをしてしまい逆に彼女達を驚かせていました。

そういえば、キスで思い出したけどメキシコではキスは片頬に一回だった。しかし呼びかけのバラエティはメキシコの方が多かったです。

例えば

“mi querido!” (“my dear!”)

“mi reina (rey)!” (“my queen (king)!”)

“mi cielo!” (my sky!)

“preciosa!” (“precious!”)

というような表現を友人同士の間でもよく使うので、スペイン出身の夫と知り合って間もない頃メキシコの感覚で普通にこれらを使っていたのですが、当時夫は相当びっくりしていたそうです。同じスペイン語圏でも色々違います。

言語と国民性や文化って色々結び付いてるんですね〜。

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