Chieko.L

バルセロナ在住二児の母。都内の広告代理兼制作会社とキヤノンHQでグラフィックデザイナー…

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バルセロナ在住二児の母。都内の広告代理兼制作会社とキヤノンHQでグラフィックデザイナーとして12年勤務。'14にパリ移住するも一年経たぬ間にバルセロナに移住。現在外資メーカーのスペイン支社でグラフィックデザイナーをやっています。子育てや仕事にまつわるスペインネタをお届けします。

最近の記事

今だから話せるデザイナーの苦労話@スペイン

スペインに来て早7年、現地の会社でデザイナーとして勤め始めてもうすぐ6年です。思い返せば色々な事があったので、(あと日頃使わない日本語を忘れないように笑)今日は初心に返って思い出話や、今だから笑って話せる外国人デザイナーとしての苦労話を書き留めておこうと思います。 現地企業で働きたいというのは最初から決めていました。日本で12年デザイナーとしてのキャリアを積んできて、自分がPhotoshopやillustratorを使わない仕事をするなんて考えも及ばなかったのと、元々チーム

    • 海外日本語教育についての記録_2021.5.1

      年に一回くらいしか更新していないnoteですが、今日はここバルセロナにおける子供達の日本語教育について記録しておこうと思います。時が経つとこういう具体的な体験も忘れてしまうので。 現在息子は6歳(小一)、娘は2歳10ヶ月。 家族の中で唯一の日本語話者の私が仕事で子供と触れ合える時間が少ない中、日本語を習得させるにはどうすればいいのかと上の子が小さい時はそれは心を悩ませたものでしたが、長男が赤ちゃんの時友人に聞いた「1日15分でも子供としっかり触れ合う時間があれば(愛情面では

      • スペインの小さいねずみのペレス

        5歳の息子の歯が一本ぐらぐらしてきました。どうやら生え変わりの時期のようで、成長を感じます。 息子が 「ママあ、歯が気になるよー。寝てる間に飲み込んじゃったらどうしよう。」  と心配してるので、そんなん大丈夫よ!と言ったら、なんで?なんで大丈夫なの???と聞いてくる。 「今まで飲み込んだ人の話なんか聞いたことないもん。普通そんなことにはならないよ。」 と答えましたが、我ながら全く説得力がない。 そんな不安な息子にも楽しみが一つ。何故ならスペインでは抜けた歯を枕の下に置

        • スペインでの田舎暮らしと家庭料理

          今日はスペインでの田舎暮らしや、一般的家庭料理について書いてみようと思います。 バルセロナではいつも私は日本料理とスペイン料理、半々で作っているのですが、この夏レオンの田舎の義祖母の家にテレワーク兼夏休暇でやってきて一ヶ月半、義家族と同居中なこともあり、圧倒的にスペイン料理を作ることの方が多くなりました。 しかも滞在半ば前に義父母が所用でバルセロナに先に帰ってしまったので、残されたのは我々夫婦(オーバー40)、子供二人(5歳と2歳)、義祖母(90歳)、義従弟(30歳)の六

        今だから話せるデザイナーの苦労話@スペイン

          スペイン、産休育休についての覚書き_2018

          久々の更新ですが、今回はスペイン、育休手続きについての覚え書きです。(フランスでの超絶ハイパー面倒な居住申請もそうだったけど、こういう手続き関係って大変な割に喉元過ぎるとすぐ忘れてしまうので) さて、本題。 スペインの基本産育休(有給)は16週間 +その後希望者は14日の授乳休暇(有給)  +有給休暇(企業によるけど年間マックス22日くらい) で、大体6ヶ月くらいで復職する人が多いのですが、更に希望すれば +Excedencia por cuidado de los fa

          スペイン、産休育休についての覚書き_2018

          子供の幼稚園開始とワーク&ライフバランス@バルセロナ

          9月から子供(二歳9ヶ月)の幼稚園(通称「コレ」or「P3」)が始まりました。この間生まれたと思ったのにもう幼稚園開始。早い、、。この年ではまだ義務教育ではないのですがスペインの学校は日本で言うところの高校までエスカレーター式のところが多く、三歳になる年に希望の学校に入れておかないと後々入れなくなる可能性が高いので、このP3はほぼ義務教育みたいになっているようです。 息子は慣らしの為に保育園に2〜3ヶ月入れただけで、まだ社交性もあまり身についていないのでどうなることかと心配

          子供の幼稚園開始とワーク&ライフバランス@バルセロナ

          子供の学校探しとまた引っ越し

          こないだ生まれたと思ったら早くも子供の学校探しの時期になってしまいました。 スペインの学校は三歳になる年の9月にから始まります。うちの子は二歳になったばかりですが、そろそろ学校探して3月にはアプライしてねという案内が先日(2月上旬)に送られて来ました。 スペインの学校は公立(colegio publico)、半公立半私立(concertado)、私立(colegio privado)とあります。 スペインの他の市町村のシステムは知りませんが、バルセロナでは全てが学区制、

          子供の学校探しとまた引っ越し

          スペイン子育てよもやま話

          スペイン生活もすっかり板に付き、日々目新しさを感じる物事が少なくなっていくにつれて最近思うのは、結局日本での生活も海外での生活も、子育て&仕事のルーチンにはまっている間はさして変わりないなということ。 朝7時に起きて仕事いって、夕方7時半に義母宅に子供を迎えにいって帰宅、22時前には子供を寝かしつける為にそっこー夕飯作って食べさせて(まだ一人でうまく食べられない)、自分も食べて、お風呂入れて、子供が寝たら後片付けして、洗濯して干して畳んで等々、ありきたりのドタバタの中で子供

          スペイン子育てよもやま話

          日本人(外国人)としてバルセロナで働いていて感じること云々

          この街には外国人も多いので外国人に対しての風当たりはそんなに強くないのではとこっちに来た当初思っていたのですが、暮らしてるとやっぱり色々あるので話のネタにしようと思います。 今の仕事を始めてまず最初の頃ぶち当たったのが言葉の問題。私が勤めてるのは外資なのですが、やっぱり社内でメインで使われてるのはスペイン語。 で、スペイン語ネイティブじゃないので当然発音悪かったり適切な表現が出てこなかったりすることがあるんですが、一部の教養レベルの低い同僚数名から最初の頃それでかなりバカ

          日本人(外国人)としてバルセロナで働いていて感じること云々

          子供の日本語教育について

          スペインで育っても折角母が日本人なので、子供にはバイリンガルとまでは言わないけれどある程度日本語を習得して欲しい。日本語ってマイナー言語なので将来あまり役に立たないかもしれないけど子供が大人になって日本国籍を選択するかもしれないし(ミックス児は22歳までは二重国籍ok)、将来の可能性もちょっと広がるかなと。しかし我が家での会話は95%スペイン語、私は通勤往復二時間のフルタイム勤務で平日一緒に子供と一緒にいられる時間がすごく短いので、日本人学校に入れない限りやっぱり厳しいのかな

          子供の日本語教育について

          流行性胃腸炎と医療及び傷病休暇事情@バルセロナ

          ここバルセロナでも日本同様ウィルス性の胃腸炎が流行っている12月、本日は医療及び傷病休暇事情について書いてみようと思います。 甲状腺疾患、出産前後のケア、その後何度も乳腺炎を煩ったこともあり私はここバルセロナの公的医療機関にもう相当お世話になっております。 今回はこの冬流行の胃腸炎に息子(12か月)と同時感染してしまいました。貰って来たのは夫。夫が全回復しないうちに息子と私にも症状が出始め、加えて私は乳腺炎も同時発症、熱が39度を上回りまともに歩くこともできない感じになっ

          流行性胃腸炎と医療及び傷病休暇事情@バルセロナ

          バルセロナ就活 完結編

          バルセロナでの子育てと平行就活(デザイン系)も5ヶ月目に突入。先日5件目の面接を受けて来ました。今回は某外資系PCメーカーのインハウスデザイナー求人。 数日前電話で面接の連絡があったのですが、丁度横で子(10ヶ月)が愚図り出したのでやばい、と思ったものの時既に遅し。次第に背後で声を荒げる息子、しかも電話の向こうの女性はネイティブじゃないのか妙なスペイン語アクセントで超早口に喋りまくる。慌てて隣の部屋に行きメモを準備するも居間でギャン泣きモードに突入の息子(プレイルームに入れ

          バルセロナ就活 完結編

          就職活動続編(デザイン業界事情)@バルセロナ

          デザイン分野でのバルセロナにおけるゆるゆる就活も早4ヶ月目に突入。なんだかんだで本日4社目の面接でした。 この大大大不況スペインで果たして自分の希望にマッチした職が見つかるのか?自分の面接での経験や、その業界で働いている(or 過去に働いていた)知人や親戚の話、ネットで情報を調べるうち、バルセロナはデザイン関係の職はかなり飽和状態、買い手市場感が他の職に比べて半端ないということが判明しました。 というのもバルセロナにはヨーロッパ内でも知名度の高いデザイン学校が二校程あり、

          就職活動続編(デザイン業界事情)@バルセロナ

          スペイン子供あやし事情

          スペインの子供のあやし方は日本のそれよりオーバーリアクション&ハイテンションでバラエティに富んでいるなーと感じます。とは言え日本の平均的あやし事情もよく分らんのですが、、 例えばこちらでよく聞くフレーズを私なりに直訳すると、 「かわゆいでちゅね(直訳‥おいしそうでちゅね)丸ごと食べちゃうぞ!!」 「このほっぺは食べるしかないわね!」 「私のこぶたちゃん!」(その他、私のこねこちゃん、私のこいぬちゃんなど。しかもあなたのではない。) 「愛してる私のボクちゃん!」 「

          スペイン子供あやし事情

          育児と就活の間

          就活面接@バルセロナその後。 結果から言うと大玉砕でした。前夜は子供の夜泣きと授乳で合計3時間しか寝られず(しかもブツ切り)、朦朧としながら車で33分のはずの会社へ。ところが、出勤時間でもないのに高速で往復路ものすごい渋滞に巻き込まれてしまい倍かかってしまった。それもそもはず、行きは二件、帰りは一件の交通事故を目撃。 そんなところに人事から携帯に「30分面接時間を早めさせてもらえませんか?」と着信が。一時間前にこの連絡かい!出たよスペイン。すみませんが渋滞に巻き込まれてる

          育児と就活の間

          就活@バルセロナ

          息子もやっと6ヶ月を迎えたので、ぼちぼち就活始めました。なにしろこの大大不況スペイン、若者の失業率は既に60%超、つまり10人に6人は仕事がないという状況で、すぐに希望の仕事が見つかるとも思えない。 当面は自分の経歴を活かしたデザイン関係の仕事を探すつもりなのですが、日本人であることに何もメリットがないどころか、むしろ現地人と張合うというデメリットの方がでかいんじゃなかろうか。特にスペイン語ネイティブじゃないという点で。 キャリアのあるファッションデザイナーの現地の友人で

          就活@バルセロナ