スペイン、産休育休についての覚書き_2018
久々の更新ですが、今回はスペイン、育休手続きについての覚え書きです。(フランスでの超絶ハイパー面倒な居住申請もそうだったけど、こういう手続き関係って大変な割に喉元過ぎるとすぐ忘れてしまうので)
さて、本題。
スペインの基本産育休(有給)は16週間
+その後希望者は14日の授乳休暇(有給)
+有給休暇(企業によるけど年間マックス22日くらい)
で、大体6ヶ月くらいで復職する人が多いのですが、更に希望すれば
+Excedencia por cuidado de los familiares (家族介護休暇、無給)を子供が三歳になる年まで申請できます。でも実際三年も申請する人はあまりにおらず(私の周りでは聞いたことない)、しても数カ月〜一年くらい。
で、私もこれを申請したのですが、書類手続きがめんどい。まず自発申請なので労働者側が自分で申請書(会社に対して保証していただく条件や、復職希望日などを書き連ねる)を作成の上、サインして雇用主に送付。この書類ですが、自己ステイタスを記入するだけで自動作成してくれる便利なサイト(有料)があったので、それを利用したら簡単に作成できました。↓
https://www.wonder.legal/es/modele/solicitud-excedencia-cuidado-familiares
次に雇用主側は、これをgestoría(法的事務手続を管理、処理してくれるエージェンシー)に送り、法的にokと見なされれば、労働者側に雇用主側から契約内容を書き連ねた書面を送付し、双方がサインし、やっと終結。
その後めんどいのが復職申請。復職予定の一ヶ月前には労働者側から雇用主に再度書面で申請せねばなりません。
しかも休職も復職も労働者の自己都合申請なので、雇用主側は基本受け身で、先方からどうやるか教えてくれたり、どうこうはしてくれません。という訳で前述のexcedencia申請同様、ネットで申請の流れとか書面作成法とか自分で探してやる体。インターネット様さま。便利な時代で良かった。
さすがしょっちゅう労働者がストライキ起こしたり、問題あればやたらと裁判に持ち込む国、、自己責任意識高し。
ちなみにこの家族介護休暇、労働者は法で守られているので、基本雇用主は申請を拒否できず、もしこれを理由に首を切ったら多額の支払いが生じるそうですが、巷では産休後に首切られた(泣)!という血生臭い話もよく聞くので、そこはさすが経済不況、買い手市場の国です。
では次回はまた別の手続き関係の話など、、(もっと楽しい話題はないのか)
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