子供の幼稚園開始とワーク&ライフバランス@バルセロナ
9月から子供(二歳9ヶ月)の幼稚園(通称「コレ」or「P3」)が始まりました。この間生まれたと思ったのにもう幼稚園開始。早い、、。この年ではまだ義務教育ではないのですがスペインの学校は日本で言うところの高校までエスカレーター式のところが多く、三歳になる年に希望の学校に入れておかないと後々入れなくなる可能性が高いので、このP3はほぼ義務教育みたいになっているようです。
息子は慣らしの為に保育園に2〜3ヶ月入れただけで、まだ社交性もあまり身についていないのでどうなることかと心配でしたが、ここ一週間楽しく通えているみたいでまあ一安心です。しかし、コレに通い初めて困ったのが昼寝をしなくなったので夜8時半くらいには寝かしつけなくてはいけないということ、、今までは昼寝でエネルギーチャージしていたので夜も遅い時は23時頃まで起きていることもあったので、フルタイム勤務で私が19時〜19時半に帰宅しても子供との時間があったのですが、ここへ来て急に無理が出始めました。
勤め先が朝一時間のフレックスタイム制をとっているので、始業時間を30分早め、6時起床、8時に出社し(職場まで片道一時間)17:30に定時ダッシュしても義母の家に迎えにいけるのは18:30。そこから家に着くまでになんだかんだで時間がかかり家に着くのは早くて19時。夜子供と遊ぶのを生きがいに仕事頑張っているのに、一緒に過ごせる時間が一時間半しかないなんて辛すぎる!
ということで早速人事に時短出来ないかと相談してみたところ、なんとスペインでは(企業によるかも)ママパパでなくとも必要があらばワーク&ライフバランスを鑑みて仕事に影響がないように一、二時間の時短は出来るということ。しかしネックは仕事量は変わらないのに給与が下がること。しかし人事曰く時短勤務のママさん達はその為に必死で効率的に仕事をしようとするので、一時間時短したところであまり成果に変わりはないと意見してる人が多いと。そんな訳で人事も時短=効率化と前向きに捉えているようです。しかも雇い側としては支払い額が減るという両得。なるほど、、
しかし同じ量の仕事をこなしているのに給与が下がるのはなんだか納得いかない。ただでさえ給与激安のこの国なのでそれもキツイなと思いやんわり相談してみると、同額キープはまあ無理でしょうが給与に関する相談にはいつでも耳を傾けるから言ってね。でも時短の件とは別問題として話しましょうとのこと。
フランクに交渉してもよい雰囲気なのでぶっちゃけ二年勤めててほぼ昇給してないみたいなんですが、これがこの国のスタンダードなの?と聞いてみたところ「あなたの場合専門職でシニアポストだったこと、日本人であるという信頼感からヘッドが最初の給与設定を高めにしていたのでここから更に昇給は難しいかも。私あなたの給与が決まった時、二度見して間違ってない?って上司に聞いたくらいよ。」と言われました。と言っても日本で企業勤めしていた人間の感覚だと腰が抜けそうなくらい雀の涙なんですが。一応外資でマルチナショナル企業なので同僚はみんなこのくらい貰っているか、もしくは自分給与低めかもしれんぞくらいに思っていたので、ほんとですかとやや固まりました。もしくはうまくかわされたのか?
確かに某米大手IT企業のシニアデザイナー職も、親会社がドイツの某自動車メーカーのシニア職も、面接で今の給与と同じくらいの額を提示して来てたけれど、てっきりスタート値だと思っていました。これがスタンダードとは世知辛い。デザイナーの月給は1000ユーロが妥当だと面接で言い放ったイギリス系会社の面接官もいて、なんて感じ悪いんだと思っていたけれど、本当にこの国ではそうなのかもしれません。さすがにそれはこちらからお断りしましたが。他に例をあげると某有名メーカーの服の販売員フルタイム800ユーロ・月という世界、、ちなみにここから税金がかなり引かれます。
とはいえ子供との時間はお金では買えないので仕事との兼ね合いを見て直属の上司にも時短の件は相談していこうと思っています。給与は安いけどこういうフレキシブルなところはスペインのいいところなのかな?
写真:バランスを失ったリンゴマーク
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