教育の国際デー(1月24日)に寄せるアントニオ・グテーレス国連事務総長ビデオ・メッセージ(ニューヨーク、2022年1月24日)

子供の保育園がまた休園になった。
今年に入って3回目だ。
最近になって、相次いで別の園も休園になっているようだ。

小学生からは、こういう緊急事態の場合、リモートで勉強することになるんだろう。
小学生の低学年は、パソコンの操作がまだ不自由なので、保護者が横にいて、サポートをする。
ネットでの勉強は難しい。
保護者も会社を休まなければいけない状況に置かれる人たちもいるだろう。

でも、子供たちの教育の事だけにフォーカスすると、
先進国は、インターネットの普及で、リモートでの勉強が可能だ。

しかし、発展途上国の子供たちは、勉強する機会が奪われる。
学校を離れ、文字を読めない子供たちは53%から70%に増える恐れがあるらしい。

私は、イタリアにいたとき、文字を読めない成人の女性と出会った。
彼女はイタリアに移民してきて、イタリア語のコースをとっていた。
上手に語学を話すので、どうして初級クラスにいるのだろう?と不思議だった。

あるとき、同じクラスの子とアドレスを交換したとき、
彼女が「私は何て書いてあるのかわからない」と。

最初は意味が分からなかった。

文字を読めることが”普通”と認識していた自分。

世界には学校に通えない子供たちがたくさんいる。

文字を読めることは教育にとって、はじめの一歩であり、
とても重要なことなのだ。

教育を受けられる環境がみんな平等に与えられますように。

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