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【講義】読書法について

自身が講師を務めているところの課題をここにあげてみました。誤字脱字がありましたら教えて下さい。

読書法について

教育と人間の課題について

 みなさん、はじめまして。今学期の授業を担当させて頂く予定だったbearです。普段は不登校関係の仕事や各種試験に関する仕事をしています。趣味は「食べ歩き」と「人狼」、「リアル脱出ゲーム」、そして最近は「マーダーミステリーゲーム」っていうのに激はまりしています。コロナウイルスのためにいずれも出来なくなってしまっていますが・・・。そしてあと1つ。今は外に行けない分、「お取り寄せ」に凝っています。TwitterかLINE@で「ふく流ラパス」っていうのを検索してみて下さい。人生で食べたことないほど美味しいラーメンが自宅で手作りできます。麺もいいのですが、アサリを日本酒で煮込んだというスープがほんとに美味しいです。スープだけでもお取り寄せしたいくらい最高の美味しいスープです。魚介系として好みがあると思いますが、最高の体験になると思います。特にあさりラパスと明太子ラパスがほんとにほんとに美味しいです。またお会い出来たときに詳しくお話しますね。
コロナウイルス感染症の影響で授業がこのような形になって悲しく思っております。とりあえず授業の課題を考えましたので、とっても嫌だとは思いますが少しだけお付き合いください。

課題 「本を読んで知識を得てみよう」※最後にもう少し詳しく書きます

 課題はこのようにしました。例年の授業では「読書法」という名の講義でしている単元に近い内容になっています。胡散臭いですが少しずつお話をすすめていきますね。まずは以下の単元をお読み下さい。

1.「勉強する」と「学習する」

 いきなり意味が分かんないことを書きますが許して下さい。皆さんはこれまで(ひょっとしたら今でも)お家でご家族から「勉強しなさい」ってよく言われたと思いますが、この授業内ではできるだけ「勉強」ではなく「学習」をして欲しいなと思っています。言葉の定義は本来相当慎重にしないといけないのですが、今回は突っ込みなしでお願いします。今回は私なりの定義で書きますね。

「勉強」・・・ただただ言われたから、言われたものをすること。勉めて強いる。
「学習」・・・自ら何かを手に入れるためにすること。

 ざっくり言うとこんな感じです。皆さんがこれまでされてきた数学・英語などは「勉強」しても少しずつ身につきます。そして嫌々してもちょっとずつはモノになっていきます。ゆえにこれまではずっと「勉強」してきた方が多いのではないかと思います。しかし、これから皆さんが大きく成長されるには「学習」して頂いた方が必ずモノになります。そんなの当たり前だよ!と言われそうですが。そして今回の課題もそうなんですが、基本的にそんなにすぐには自ら何かをするなんて難しいと思います。ただ、その学習方法を少しでも知ってもらえたらいい感じになる(やる気になる)のではないかと思い、そこの説明から簡単にさせてもらおうかと思います。
 私に提出するための課題なのですが、少しでも皆さんがやってよかったなと思う課題になりますように!

2.学習方法

 まだ、読書法に全くたどり着かないやんって感じですが、もう少々お待ちください。あと少しお時間を下さい。学習方法はまた詳しくお話させて頂きますが、効率的な学習方法として一番重要なのが「回数をする」っていうところです。皆さんも小中学校で出された宿題を何度もしたことがある人はいるでしょうか?あまりいないのではないかと思います。やはり身につけることを大切にするなら、回数をするのが非常に重要です。
 例えば、今までの人生で何かをモノにするときにはどんな時も回数を重ねたことばかりだとは思いませんか?かけ算の九九であったり、英単語であったり、スポーツであったり、楽器であったり。皆さんが身につけたものというには必ず回数がかなりなされているはずなのです。それを誰かからではなく、自らで回数を重ねるってところでお願いしたいというところなのです。
 そのあたりをふまえてようやく読書法にまいりましょう。

3.読書法

 それではいよいよ読書法についての説明をしていきたいと思います。ちなみに今回お話しするのは小説や漫画を読んでリラックスをするためのお話ではなく、本を読んで知識を得るというためのものだというところを意識しておいて下さい。ちなみにこの休講中に暇で機会があるかたは「キングダム」や「鋼の錬金術師」、「HUNTER×HUNTER」、「スラムダンク」を読んでみて下さい。マジで名作だと思います。最近でしたら「ミステリと言う勿れ」「SPY×FAMILY」もかなり面白かったです。

 まずは参考文献からいきますね。今回この課題をするにあたりbearが読んだ本は以下の通りです。

・角田和将(2018)『すごい読書術』ダイヤモンド社
・斉藤英治(2006)『王様の速読術』ダイヤモンド社
・齋藤孝(2002)『読書力』岩波新書
・齋藤孝(2011)『読書の力』大和書房
・佐藤優(2012)『読書の技法』東洋経済新報社
・立花隆(2001)『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そして僕の大量読書術・驚異の速読術』文藝春秋社
・DaiGo(2019)『知識を操る超読書術』かんき出版
・西岡壱誠(2018)『東大読書』東洋経済新報社.
・本田直之(2006)『レバレッジ・リーディング』東洋経済新報社

 そこから得られたものを中心にお話をすすめていきますね。気になったのがあれば是非ともどれか読んでみて下さい。いずれもAmazonで買えます。

①読書の目的を明らかにする
 まずはこの読書の目的を明らかにするということです。いつか課題でbearは過去問演習をして頂こうと思っているのですが、その時も同様でなぜこれを今しているのかという感覚を忘れないで欲しいなと思います。

②全体を把握する
 次に本を読む前にその全体像を把握して欲しいと思います。全体像というのは主にその本の筆者・表紙・目次・はじめに・終わりになどです。その本の書いてあることをある程度把握してから読むべきです。または買うべきです。ジャケ買い(最近の人には意味分かんないかも)のように表紙だけで買うのは避けた方がいいと思います。
DaiGoさんや齋藤孝さんのようにメディアによく出る人でしたら、彼らがどんな人かは皆さんもだいたい知っていると思います。しかし、よく分かんない人の目次も何言っているか分からない本を取るというのは時間がもったいないので、自身の目的を果たせそうなものを選んで欲しいなと思います。

③同じ種類で複数の本を読んで欲しい
 大抵の人は「筋肉を鍛えたい」と思うと『筋肉大好き(きっとそんな本はありません)』みたいな本を1冊しか読みません。本を書いている人はだいたいすごい人ではないかなと思うのですが、時には外れの人もいるかも知れません。本当に大切な内容や、真実に近い内容はどの人もまずまず同じようなことを書いているものです。例えば今回の読書法に関しても、同じ種類の本を複数冊読むことに関して、『東大読書』では検証読みという言葉で書かれており、『レバレッジ・リーディング』でも類書を読むことを推奨しており、『読書の技法』でも同様に同じような内容の本を複数読んでみてもいいのではと書かれています。また、『読書の力』でも1つの本を拠点にしながら知識を広げていくことを拠点読みと言って少し違った形でそれを推奨するなど、複数の本を読むことはいいことなのだと書かれております。
 ちなみに①読書の目的を明らかにするなどもほぼ全ての参考図書に同様の事が書かれており、知識を得るための読書をする時には必須の部分なのかなと感じます。
 逆に共通部分でないところももちろん出てきます。そういったところは自身の好みで取捨選択をしていくことでかなりオリジナルな知識が得られるようになるのだと思います。この取捨選択がその人の個性となるのだと思います。
 今回、私がまとめているこの文章も同じ事が言えます。bearを信用することは危険です。また違った人のレビューや読書法を読んでみてもいいと思います。

④完全に読まない
 すごく語弊がある言い方ですが、こちらも今回読んだ本のほとんどに共通する内容です。参考図書によりけりで幅がありますが、「1冊の本でその本に必要なところは約7%から20%くらい」とあります。80%は読む必要がないということではなくて、①でした読む目的をしっかりと固めることでサラッと読み飛ばせるところが出てくるよっていう意味です。②の複数の本を読んで欲しいというところにも共通しますが、1冊目の本を読むと2冊目以降は共通の部分があるために格段に読むのが速くなります。世の中で速読が得意な人はサラッと読んでいる場所があるために本を読むのが速いはずです。

⑤アウトプットを意識する
 読んだものをそのままにしておくとあまり物事が身につきません。というよりも知識を得るということを目標にするなら最初からアウトプットを意識しながら読むべきです。
 また、どんなことが書いてあったかを箇条書きでもいいので必ず意識をすることが重要です。読んだ本をそのまま書き写すことは文章量が膨大になるので、なるべくコンパクトになるべく自身の言葉で書くように心がけて下さい。
 
 今回①~⑤に書かせて頂いたものはほぼ全ての本の共通項目です。ここまでもbearのフィルターがかかって読んでしまっているので、重ね重ねになりますが、自身で読みたい方は参考文献をどれでもいいので一度読んでみて下さい。とってもいい本たちばかりだと思います。

それでは課題を発表させて頂きます。

課題:今回の読書法をふまえて以下の課題図書を読み、あなたなりのレポート・論文の書き方を提出しなさい。提出はA4用紙で文字数制限はありません。フォーマット、書き方も自由です。図・絵などで提出しても構いません。
また、レポート・論文がテーマであれば読む本は課題図書ではなくても構いません。


課題図書 『論文の教室』戸田山和久 NHK出版
『ゼロからわかる大学生のためのレポート・論文の書き方』石井一成 ナツメ社

 1人で2冊ともを読む必要はありません。上記の2冊は比較的読みやすいなとbearが思ったにすぎませんので、他の本でも構いません。ただし、友人や本のレビューサイトを参考に「複数の知見」に必ず当たって下さい。そして他者のコピーペーストだけは行わないで下さい。それは完全に「勉強」であって「学習」ではありません。少しの内容でもいいので、自身のために自身で書いて下さい。ほんの少しでもいいです。

 皆さんはおそらく今後まだまだレポートを書くことがたくさんあると思いますし、今後大学院や大学編入を考えておられる方には論文のスキルなどは必須の内容になります。
 この課題が皆さんの「勉強」やなくて「学習」になるといいなと思っています。

 またお会い出来る日を楽しみにしております。みなさん、お身体大切になさって下さいね。

bear


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