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目醒めのアラーム

子供の頃、寝る時に、「自分は死んだらどうなるか」について、しばしば考えていた時期がある。

考えていたというより、
死んだらこの意識がどうなるか、「わたし」の意識はどこへいくのか。

まさか!消えてしまうのか??

そう思って、とても怖かった。


そうすると、
あれ??「自分」ってなんだ??
と思い始めて、「自分」がわからなくなることがあった。

この記憶は、ずっと覚えているし、子供が「死」とか「自分」について考える自我の目覚めみたいなものだと思っていた。

しかし、あのときわたしは、確かに、無限に広がる「自分」を感じていたように思う。
自分の「意識」がなくなったとき、そこにはもう何もなくて、一方では、すべてが自分の「意識」になっていく。

子供のわたしには、それがとてつもなく怖かったのだ。



今朝、ふと、この記憶を思い出したわけだが、

あれは、アラームだったのか、と思ったのだ。

「ひとつの意識」を思い出すアラーム。



人生、なかなか面白いやん?

そんなことを思った、春の日。

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