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地方移住の進め方

こんにちは。(株)八重コンサルティング代表の鈴木智恵です。
ここ数年は林業や木材産業向けにITコンサルタントのような仕事を中心にしていますが、元々いろんな業種・業態向けにコンサルタントをしてきました。ここではその経験から、日々降りてくるアイデアやシェアすると誰かの役に立ちそうな内容を発信しています。
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昨日から引き続き、地方への移住をテーマに投稿します。昨日の記事はこちら↓

■ 進め方

会社に対して不満がなく移住先に支社などがある場合、まずは社内異動が最善の方法だと思います。私が東京で勤めていた会社は札幌にも支社があったので、願い出れば異動もできたかもしれませんが、諸事情でそれは申し出ませんでした。

私は同業種(首都圏のIT企業→北海道内のIT企業)の転職だったので、業界研究のようなものは不要でした。もし異業種への転職を希望する場合は、業界内の企業だけでなく実際どんな仕事内容なのかもよく調べた方が安全です。

私の場合、移住を決意した直後に知り合った方が北海道内の企業を紹介してくださる運びとなり、不思議なくらいトントンと話が運びました。ただ、その企業の方と面談したのですがお互い条件が合わず、断念しました。

北海道にツテもコネもない私はどうするか考えた結果、転職サービスを利用することにしました。特に迷う事もなく、学生の時にお世話になったリクナビさん(リクナビNEXT)をメインで使っていました。

ちなみに(今も同じか分かりませんが)当時のリクナビNEXTは希望する会社の条件を担当の方に伝える → 数社~十数社を照会できるように設定してくれる → その中からエントリーする会社を選ぶ、該当企業がなければ担当者に電話で伝える、という流れでした。なので検索条件にないような細かい条件を指定することも可能でした。リクナビさん、素晴らしい。

■ 移住までの時間軸

移住するまでにどのくらい時間を要するか。人それぞれではありますが、参考までに私のケースを紹介します。2012年の春に決断してから移住するまで約半年のスケジュール感を以下に記載します。

4月下旬:移住を決意
5月:知人に道内企業を紹介してもらい、札幌で面談
6月:紹介してもらった企業はお互い条件が合わず断念
   → リクナビネクストに登録、担当者と電話面談など
7月:札幌・東京で採用試験(面接)数社
8月:内定が出揃う。両親と会社へ移住・退職を報告。
9月:社内調整と連日連夜の送別会スタート
10月末:引っ越し
11月:転職先での就業開始

結局、転職活動の面談等で札幌に足を運んだのは2回だけでした。本来は1社ずつ採用面接を受けるのかもしれませんが、度々北海道へ行くことが難しい旨をリクナビの担当者も理解してくれ、並行して数社の面接を一度に受けさせてもらいました。面談はオンラインでも可能でしたが、オフィスの雰囲気などを見たかったのでなるべくリアル面談にしました。

リクナビNEXTの担当の方とは電話で話しただけで、後はサイト内での操作(履歴書送付、受けたい企業をピックアップなど)とメールでのやり取りだけでした。結局最後まで直接お顔を拝見することはなかったのですが、迷った時に的確なアドバイスを下さったり、とても丁寧な期待以上の対応をしていただきました。

■ 退職を伝えるタイミング

私は転職前の会社で引っ越し準備として有給休暇を数日使っただけで、転職前後で間を空けることなく新天地に引っ越し、次の会社に就業しました。

勤めている会社内で退職することを伝えるのは、退職日の2か月前までという企業が一般的だと思います。基本的に、一旦伝えてしまうともう後には引きづらい状況になります。なので転職先がある程度決まってから退職するという流れの場合は、転職先の内定をもらってから退職を伝えると良いでしょう。

■ ポジティブ移住?ネガティブ移住?

移住だと家族や勤務先などを説得する際に、また転職だと採用試験の面接や元の勤務先に退職を伝える際に、「なぜ移住(転職)するのか?」と度々訊かれます。事後報告を述べる際はどうでもいいのですが、重要な人に事前に納得してもらう必要がある場合は、自分も他人もすんなり納得できる理由を準備しておくとよいでしょう。

今まで多くの移住・転職希望者の相談を聴いてきました。私は、その人が移住や転職を希望する理由から「ポジティブ移住」と「ネガティブ移住」という分類をして説明をします。(「移住」→「転職」と読み替えても良いです。)

ポジティブ移住(ポジティブ転職)
→ 「○○したいから移住(転職)する」という前向きな表現ができるケース。例えば「大好きな北海道で暮らしたいから移住する」とか、「次はこういう仕事がしてみたいから転職する」とか。

ネガティブ移住(ネガティブ転職)
→ 「○○が嫌だから移住(転職)する」という類のケース。例えば「満員電車の通勤が嫌だから移住する」とか、「今の上司が嫌だから転職する」とか。

どちらも理由としては成立するのですが、転職活動をするにはポジティブな理由の方が確実に内定率は上がります。ネガティブな理由の場合、例えば満員電車が嫌なら「徒歩通勤できるところに住めば?」という回避が可能ですし、「うちに来て同じように嫌な事があったらすぐ辞めるのかも?」と想像されてしまうので。また、退職を申し出る際にも「○○が嫌だから」というと、「改善するから考え直して」という面倒な事態になったりします。

本当にキッパリ決めたことなら、相手がすんなり納得できる言い訳を準備しておくのはマナーみたいなものですね。

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今年は全国的に暖冬でしたね。写真は雪解け直後、一番に咲くフキノトウです。日常的には出会えない「山菜」のイメージだったフキノトウですが、北海道では街路樹の下や空き地などにモサモサ生えます。移住当初は驚きでした。


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Chie Suzuki
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