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認知症とがん保険の契約(前編)

今からおよそ3年半前、軽度認知症と診断を受けて約2年後の母の話になります。母は育ての母です。私と血縁がなく、養子縁組もしていなかったため、父亡後、法律上は他人です。(現在は任意後見契約をしています。)

(以下、実名で作成しているFacebookからの転載に加筆したものです。記事の内容は2017年当時のものになります。)

母が、軽度認知障害の診断を受けてから、2年弱になります。
先日、何気なくゆうちょ銀行の通帳記入をしたら、毎月決まった日に決まった金額の「がん保険」が、引き落としされている事が発覚しました。
母にこれは何かと聞いても「覚えてない」「そんなの知らない」との返事。
がん保険なので証書があるはずで、郵便物をためている場所を捜索したけれど、それも無い。
仕方ない。重い腰をあげました。

①母を連れて郵便局の窓口へ
窓口で、アフ〇ックのがん保険であることを確認。連絡先をゲット。

②アフ〇ックに電話
証書の再発行を依頼。「申請書を登録住所に送るのでそれに書いて送れ」とのこと。

③保険証書をゲット
申請書を作成して送り返したら、すぐに保険証書を送ってくれました。内容を確認、認知症の内服を開始して3ヵ月後くらいに契約をしている事が判明しました。
内容は・・・いわゆるがん保険、先進医療特約の大きいタイプ。がんになったあと、健康保険が使える標準治療の他に、先進医療もどんどん使って長生きしたかったのかな・・・って違うな。「がんになったら、お金がこんなにかかるから、こんな保険をかけておくといいですよ」って、上手く説明されたんだろうな。
いずれにしても、本人はこの保険をかけたことを、覚えていませんでした。

④アフ〇ックに電話、解約を申し出る
「本人が認知症で、契約したことも覚えてない」と伝えたら「契約時に遡って、契約そのものを解約出来るかも知れない」と教えてくれる。アフラック優しい!
なお、遡れる年限が決められているとのこと。
普通にその日からの解約(母のサインで可能)か、契約に遡って解約(面倒な手続き必要)かの二択。もちろん後者を選択。

⑤問題発生
母と私に親子関係がなく、現状では法律上他人。アフ〇ックとしては「解約には、2親等以内の親族または後見人からの申請が必要」とのこと。
仕方ない、母の高齢のお兄さんを巻き込むこととする。

なお、郵貯の窓口の方に聞いたところ、(2015年当時)高齢者がひとりで保険契約するには、親族の同席または担当者の複数回の訪問で契約を結ぶことになっているそうです。
今回は、保険の担当者が、間をあけて2回訪問して契約したらしい。
実はこの段階で、このがん保険の他にも、母を被保険者として、養老保険三本と終身保険一本かけていたことが判明しています。
そのうち一本は、認知症後にかけられたものでした。こちらについては、解約手続きをする前に「残高不足で保険料が引き落としされずに数か月経過したため失効」されました。

⑥認知症の確認
まずは契約当時、既に認知症があったことを証明するための書類を確認。電話口の担当者は、お薬手帳のコピーで可能とのこと。
それならばと郵送して、確認してもらう。


やっとこの後、実際の解約のために手続きに入ります。もう、ぐったり。

後編に続く♪

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