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海辺で新月をむかえた日:積もり積もった想いはカタチになってあらわれる

『自分がみている世界をつくるのは自分の意識』
このようなフレーズ、何度も目にしているし、「うん知っているよ」と思うのですが。

“知っている” のと、“それが体感できる” のとは、ぜんぜんちがいますよね、とあらためて。

というのも、先日の新月の日は、「わたしの中からあふれでた喜びと感謝とが何倍にも拡大して、さらに幸せな体験となってあらわれてくれた」と感じる、贈り物のような一日だったのです。

この贈り物のような時間を過ごしているあいだじゅう、わたしは、「自分の心が放つ呼びかけに、この世がこたえてくれている」という感覚をおぼえていました。

どんな一日だったのかというと。

先日の新月の日。お気にいりのカフェでランチをしたあと、海辺を散歩することにしました。

長い海岸線にいくつもあるビーチ。そのなかで、いつも行くのとはちがう場所を選びます。なるべく近くで車を停めて、ゆったりと過ごせるところに行きたかったんです。

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そうそう、先にこのことを書いておこう。

以前の記事でも書いたのですが、わたしは自分の住まいからすぐに行ける地元の海が大好きで、少し前にこのことを再認識する出来事があったんですね。

それからは、ことあるごとに「ああ、わたしは何て素敵なところに住んでいるのだろう」と感動します。

そして、身体の内がわからふつふつと湧きあがる、あたたかい弾むような気持ちを「ああ、うれしいなぁ」「ああ、楽しいなぁ」「ありがとう」と言葉にして、自然につぶやいてしまいます。

こういった習慣で積もり積もった感動と感謝のエネルギーが、さらに大きくふくらんでひとつの現実になる、という姿を見せてもらったようでした。

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話をもどして。

ランチを過ごしたカフェから、そう遠くないところにあるそのビーチは、たくさんの車が行きかう道路からは脇道にそれて、200メートルほど進んだ奥まった場所にあります。

そのビーチから、さらに奥へと、車道の行きどまりまで進みます。ここからは遊歩道。

てくてく歩く、海にせりだすほどぎりぎりの道の、なんて心地いいこと。ずっとずっと先まで続いています。ぐるりと海岸線の山すそをとりまくように。

こんな道があったんだ。すごくいいものを見つけた気分。

風に揺れる山の野のススキ。その穂に、もうすぐ冬とは思えないほどに眩しい陽の光があたっています。遠くにポツリと釣り人の小さな影。他に人影はなく。くりかえされるはげしい波の音と、濃い潮の匂い。

ゆっくりと散歩を楽しんだあと、流木を拾って、砂浜で焚火をしました。

ふと見上げると、ピンクとグレーと紫に染まる水平線のうえ、キラキラとひときわ明るく、金色に輝く星が見えます。なんて、きれいなんだろう。

ふりかえると、深い紺色に暮れはじめた向こうの空には、銀白色に輝く星が。澄んだ光の点をみつめると、しんと静けさを感じるようです。

燃える流木の煙の香ばしさにまかれながら、温かいコーヒーを飲み、甘くとろけるようなシュークリームを食べる。

小さな焚火なのに、とても暖かい。頭は空っぽになり、心は空気に溶けこんでいく。ただパチパチとはぜる焚火の音と、波と、風と。

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重力と時間と物質に支配された生活は、ときに重苦しく感じられることもあります。生きのびるための危機管理をする構造だから人の脳は、いろんな心配をみつけます。

幸せな感覚よりも怖れの方が強烈に、心を支配しがちです。我慢をし疲れているとどうしても、不満を感じてしまうものですよね。

ほおっておくと、そっちに傾きがちな心だからこそ、ふみとどまって意識して、幸せや喜びの感覚を拾い上げたいと思うのです。それが習慣になるくらい。

ただ何となく、心配や不満をかかえてそこに留まっていると、そっちの想いが積もり積もってしまう。それが現実となっていく。

もちろん、浮かんでくる心配や不安をむりに消すなどはできないです。ただそれに同化しないようにする。親身な気持ちでただあるんだなぁと受けとめる。(くわしくはこちら

そして拡大したいものの方を、充分に味わい、感嘆し、喜びを表現する。それは自然に感謝の言葉を生みだすように思えます。このエネルギーは拡大して、さらなる喜びの体験をつくりだす。

現実には備え、対処する。それを心配しながらやるのではなく、淡々と必要なことをする。そして意識は喜びと感謝に向ける。そんなふうでありたいですね。


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追記:国立天文台のサイト:2021年12月の星空情報で、こんな記事を見つけてしまいました。

日の入り後の南西の空に「宵の明星」として輝いている金星は、4日に明るさが最大となる「最大光度」となります。光度はマイナス4.7等に達し、1等星の100倍以上の明るさで輝きます。

わたしたちがみたのは4日だから、最大光度だったんですね、なるほど。はじめは飛行機のライトだと思いこんだほどキラキラと、まぶしいほどに明るく光っていたんです。(動かないから、ああ、あれは星なんだ、と気がついた。)そんな金星をみられたなんてうれしい。

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